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17話 ページ18

青峰「あっつ!!」





 



ガラガラッと勢いよく体育館のドアを開ける大輝








『開けても風ないし意味ないぞー』



黒子「もうすぐ日が暮れるのに暑いですね」








 





 



いつも通りの光景



遅くまで居残って



こうやってたまに



床に座ってお喋り









 






 





青峰「あー、もう夏かよ早すぎだわ」



黒子「青峰くんは夏嫌いなんですか?」



『大輝肌焼けちゃうもんね〜まっくろくろすけ』



青峰「もとから黒いわ!!」




 







 









 



衣替えをしてみんなの袖が短くなっていく



外に出るだけでも汗が出る



19時なのにまだ少し明るい



沈みかけのオレンジが夜を誘う青と混ざり



そこに白が点々と散らばっていて



すごくきれい








 







 









 




もうすぐ夏がくる





 






 









 





 




























 






 






 





「あの13番上手くね?」





「確か1年だよな」




「次が楽しみだな」



 









 



ピーーーーーーーーッ






 







IH予選都大会2回戦目









「スコア通り青の勝ち。礼」





「「ありがとうございました」」









74‐50





ベスト8の相手を前に私たち帝光女バスは負けた




完敗だ




最後は相手がメンバーを落としてくれたけど




立ちはだかる壁は大きかった







 








これで3年生は引退だ







 






 





 






『21か…』






 






 




私は50点中21点を取った




正直驚いてる









 






 





 




「A…」


『先輩』


「A…ありがとうねっ…」


『え?』


「Aがいたからここまでこれたよ」


『何言ってるんですか、、
先輩たちの力があったから』


「知ってるんだ。毎日居残って1人で練習
してたでしょ?Aがいつも頑張ってるの…
知ってるんだよ…」





 





 







ごめんね…ごめんね…






そう言いながら泣き崩れる先輩






私は自分のために頑張ってきたけど






その頑張りを知っている人がいたんだ






そしてこのチームに貢献できたんだ







 







 







気付けば私も泣いていた






 


 






 



努力を認められた嬉しさと




勝てなかった悔しさと









色々なものがこみ上げてあふれた








これが“引退”なんだ

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作者名:あっぷるな | 作成日時:2020年4月23日 20時

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