８話 ページ9
『着いたよ』
侑「ﾊｯ…!!あかんまた眠っとったわ」
『よく寝るね』
侑「よくってアンタとは今さっき会ったばっ……か」
『早く降りないとドア閉まっちゃうよ』
侑「な、なあアンタ！」
先に降りた彼女を追いかける
侑「もしかして、昨日も起こしてくれはった？」
『うん』
侑「あんたやったんか…おおきに」
『どういたしまして』
侑「あ、あと、」
『？』
侑「もう平気なんか？」
『何が？』
侑「さっき震えとった」
『あぁ。気付かれてたか…もう大丈夫だよ』
侑「…それも強がりとちゃうん？」
『今度は本当に大丈夫だよ』
侑「ほんまに？」
『あはは。ほんまほんま』
ほらね
そう言って笑みを見せる彼女
硬い表情とは一見
別人かと思えるくらいの素敵な笑顔
心臓がギュッと締め付けられる感覚がした
見とれてしまい次の言葉が出てこなかった
『ていうか、私先輩。君後輩』
侑「え…？？？」
『私2年。君1年』
侑「先輩やったん！？」
『まあ私は君が後輩だって知ってたけどね』
侑「何で知っとったん！？」
『知ってるよ。宮侑』
ﾄﾞｷｯ＿＿＿＿＿
不意打ちの名前にまた心臓が反応する
『有名だからね』
あぁ、そういうことか
侑「…あんたは」
『ん？』
侑「あんたの名前は！」
『私先輩』
侑「…名前なんですか！」
『冬野A』
侑「冬野…A」
『君たちバレー部を応援するサポーターよ』
そう言った彼女の右手には楽器が入っている鞄
『“勝利のファンファーレ”』
侑「？ナンスかそれ」
『あんた
侑「いや、ありますけど」
『その試合で勝った時、最後にひと演奏するのよ
勝利をたたえる的な』
侑「ほーん？」
『で、それが勝利のファンファーレって言うんだけど
私達の中で選ばれた1人しか演奏できないの。ソロってやつね
宮が勝った時には私が吹いてあげるよ』
侑「ほー。それは楽しみやな」
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あっぷるな(プロフ) - ！！さん» ありがとうございます！毎日来てくださってるなんて…更新もっと頑張りますっ！！！！ (2022年4月19日 22時) (
レス) id: 22bcb21141 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるな(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！！ (2022年4月19日 22時) (レス) id: 22bcb21141 (このIDを非表示/違反報告)
！！ - 好きです！！！！！続きが気になりすぎて毎日確認しに来てます！w (2022年4月18日 20時) (レス) @page23 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
のん - すごくおもしろいでし！ (2022年3月31日 0時) (レス) @page22 id: 7e78e362e0 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるな(プロフ) - ぱいなっぷるさん» コメントありがとうございます…！再開いたしましたので引き続き読んでくださる！(>_<) (2022年3月11日 15時) (レス) id: 18665a5742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっぷるな | 作成日時：2021年10月12日 17時
