3:逞しい姫君(後付3/16) ページ16
すみません(汗)また話を1個すっぱ抜きました…
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「なんで俺らがこんなことしなきゃなんねぇんだよ」
「仕方なかろう。新参者であり若いと来たら舐められて当然だ」
「にしても戦いに来たというのにこれはあんまりじゃねぇか?」
そんなやり取りをしつつ目前の敵を斬り倒すと自分達の拠点を目指す。
「何がおつかいだよ。薬草なんてそこら辺にでも生えてんだろ!山奥とか行かせんなよめんどくせぇ」
"おつかい"と言われて3人が頼まれたのは薬草を取ってくることだった。最初は女子達が頼まれていたのが危ないからと3人が代わったのだ。
「やはり女子達に任せんで良かったな」
「全くだな。これだけ天人が出るとこに行かせようたァ」
「やはりアイツらは気に食わん」
こうして3人がいない間もどうなっている事か。
仲間も他の"おつかい"に行かされてたりしていたのであそこに残っている男は少ない。
「チンピラ共の女を見る目。斬りたくなるもんだった」
値踏みでもするような目付きで女を見る"先輩"。
手を出しかねない。
「Aがいる分には少しは安心だがな」
多分Aがいる限りそんなことはさせないだろうが。それでもAだって強かろうが女であることに代わりはないので心配だ。
「そろそろ"先輩"達には降りてもらって俺達の時代と行くか」
銀時の言葉に3人は不敵に笑うと最後の敵を斬り殺した。
「…んで、早く帰ってきたけど、どういう状況?」
女子達に何かあったら、と早めに帰ってきた3人が見たのは女子達の手伝いを大人しくしている"先輩"達。
「あ、3人ともおかえりなさい」
慌ただしくご飯を運ぶ女子達の間から声が掛かる。
「紗夜殿。これは一体」
桂が問うと少し苦笑して居間の遠くを指す。
3人は視線をそちらに投げた。
「おつかいに行ったら天人や幕府軍と遭遇したと聞いたのですが、どういうことです?」
仁王立ちのAと正座している先輩だ。
「いや、それは…」
「まさか知っていて行かせたとか、ないですよね?」
「そんなこと」
「ですよね!…もし次やったらお前の首撥ねるからな」
顔を近づけて低く言うAに正座させられている先輩は益々顔を青くする。
それを見た4人は揃ってため息をつく。
「我らが姫は逞しいって言うわけか」
「我らが、じゃなくて手前のだろうが」
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