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「 A、本当に大丈夫なの？
ただでさえロンドンは初めてだって言うのに … 」
『 ママ、安心して？
魔法処と違ってホグワーツは汽車。
寧ろ海燕に乗って登校するよりも安全よ？ 』
ロンドンにあるキングクロス駅の９と３／４番線。
自分とは違う人種に溢れる駅は少し息苦しくて、ああ今すぐ日本に戻りたい…なんて欲が見え隠れしてくる。
「 リョウコ、Aもこう言っていることだ。
Aは君に似て冷静沈着。これくらい大丈夫だよ 」
「 ええ … そうね。
A、ホグワーツに着いたらモクレンに頼んで手紙を出すのよ？
お母さんもお父さんも貴方がホグワーツで楽しい日々を送る事を願っているわ … 」
『 ありがとう … ママ、パパ。
必ず手紙を送るから、待っててね 』
名残惜しさと新しい生活への希望、そして少しの不安を抱えたまま汽車に乗り込む。
人混みをかいくぐりながら必死で見つけたコンパートメントに入ってローブに着替えて…
ダイアゴン横丁で買った「ホグワーツの歴史」を読んでいると、ドアの向こうから揉める声が聞こえてきた。
「 ポッター！今日という今日は許さないわよ！ 」
「 やあリリー！怒った君も素敵だよ！ 」
「 そんなこと貴方に言われても嬉しくないわ！
それよりセブに謝って！ 」
「 いくらリリーのお願いでもそれは無理かな！
シリウス、君もそう思うだろ？ 」
「 ああ。エバンズ、悪いのはそのスニベルスだ。
怒るならそいつに怒るんだな 」
「 っ … 貴方達なんて大っ嫌いよ！！
セブ！行きましょう！ 」
徐々に女の子の足音が遠ざかっていく。
これでようやく落ち着いて本が読める … なんて思ったのもつかの間
「 やあ！ここ僕達も使っていいかい？ 」
「 … 他に空いてるとこが無くてな。このままだとホグワーツまで立ちっぱなしだ 」
眼鏡をかけた少年と遊んでいそうな少年 … 恐らくさっき言い争っていた２人が尋ねてきた。
この2人を受け入れたら絶対に良くない気がする。
自分の本能がそう危険信号を出しているのがわかる。
でも、ここで断れないのが日本人の性 …
『 いいわよ。どうぞ入って 』
「 本当かい！？ありがとう！！
よし、シリウス！リーマスとピーターも呼んでこよう！ 」
「 まかせとけ！ 」
ママ、パパ … 私は最大のミスを犯してしまったのかもしれません。
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箱 - すてきな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月31日 20時) (
レス) @page27 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - そうだったんですね！何も知らずに言ってしまっていました、すみません！これからも頑張って下さい！ (2023年3月20日 14時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃかま 。(プロフ) - イジーさん» 実はジェームズがシーカーであるかチェイサーであるかは作者様のインタビューと映画で異なっているんです…なのでこの小説はインタビューに沿ってチェイサーという設定にしています！ (2023年3月10日 1時) (レス) id: c589118b68 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - とても面白かったです！ですが、ジェームスってシーカーではありませんか？間違っていたらすみません。これからも頑張ってください！ (2023年2月18日 18時) (レス) @page14 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とっても面白くて思わずニヤけちゃいました…！これからも頑張ってください〜！ (2020年5月9日 12時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃかま 。 | 作成日時：2019年12月17日 22時
