3話 ページ3
それから食卓について、3人揃って食事をとる
Aは、シリウスの手料理を食べるのが久々だった
｢美味しいよ｣
ソワソワと感想を待つシリウスに、Aが声をかけ、その様子をリーマスが微笑ましく見守っている
騎士団についてのあれこれ、最近のお互いの仕事のことを話していると、思い出したようにリーマスが言った
｢騎士団の本部が決まったんだ｣
｢どこになるの？｣
シリウスが苦々しく口を開く
｢私の実家だ｣
それだけで事情を知るには十分で、Aも表情が曇る
｢…そう｣
｢Aにとっても、あそこはあまりいい場所ではないだろう｣
｢あなたほどじゃない、平気よ別に｣
そうは言ったが、あまり気乗りはしない
それでも、誰より実家を嫌うシリウスがこれからはあの場所にい続けなくてはならない地獄に比べればなんてこともなかった
｢次会うときは、そっちになるかもね｣
｢そうだね、私も向こうに移り住むことになったから、ここで会うのは最後だと思うよ｣
その後も、何かと物騒な話題も続きながら、夕食が終わった
｢泊まってもいいのに｣
リーマスの優しさをAは断った
｢ううん、いいの
学校の仕事をしなきゃいけないから｣
騎士団の任務、とは言わなかった
Aは以前、何も出来ず皆が前線に出ているのをただ黙って聞いているだけの時期があった
何も出来ず安全な場所にいることしかできない時の不安やストレスは、わかっているつもりだ
それを、シリウスの前で話したいとは思わなかった
｢また時間ができたら本部にも行くから｣
｢ああ、あまり無理はしないでくれ｣
玄関に立ったAが、シリウスをそっとハグした
｢心配してくれてありがとう｣
名残惜しくシリウスから離れると、Aは2人に手を振った
Aが姿くらましをした後になって、リーマスがシリウスの肩を叩く
｢君は本当にわかりやすいね｣
｢仕方ないだろう｣
否定するかと思ったシリウスのそんな言い方に、リーマスはからかう気も失せた
｢関係を戻すための力なら、貸すよ｣
周りからどのように見えるかに関係なく、当の本人たちが今の関係を友人としていることを、リーマスはよく知っていた
｢いや、いいんだ
今の私に、彼女の隣に立つ権利などない｣
追われる身となった以上、迷惑はかけられないと言うシリウスに、リーマスは何も返せなかった
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マニ。(プロフ) - ターコイズさん» ✉️。ありがとうございます。ターコイズさんのボードの方に返事送ったので通知来てると思います。ボード返事待ってます！ (1月23日 7時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - マニ。さん» こんにちは〜！作品読んでくださってありがとうございます！お誘いもとっても嬉しいです。ボードあまり慣れてないのですがぜひお話させてください！ (1月23日 4時) (レス) id: e084e939a0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ターコイズさん» ✉️。こんにちは！いつも作品見ています。もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖 (1月22日 7時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - くろあんさん» 返信遅くなって申し訳ございません。読んでくださってありがとうございます！受験の励みになったこと大変光栄です。今も大変な時期でしょうか…！？遠くから応援しております！頑張ってください！コメントありがとうございました。 (1月22日 5時) (レス) id: e084e939a0 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - tukina0123さん» 返信遅くなって申し訳ございません。親世代から長々と読んでくださってありがとうございます！更新頑張りま〜す！！ (1月22日 5時) (レス) id: e084e939a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作成日時：2021年11月20日 2時
