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其の百四話 ページ10

探偵社のある建物の一階にある喫茶、うずまきにて。
現在、敦と鏡花、そして俺が招集された。

内容は、というと…

敦「……うん、良いと思う。美味しいよ」

ルーシー「ほんと!?」

鏡花「普通」

ルーシー「んなっ」

鏡花「店長の珈琲と同じ値段でこの味なら客は納得しない」

「俺は好きだな、ルーシーのこの珈琲」

ルーシー「そ、そう?…でも違うのよね…何が違うのかしら」

ルーシーが淹れた珈琲の味見をする為に呼ばれた。
特に仕事も無かったので来たのだが、此処で少し監視の仕事をしててもいいかな
仕事…というか、直接俺に来た招待状なのだが

『組合のボスを見つけ次第貴方を迎えに行きます』

といった内容か。無駄に長くつらつらと書いてあったんだが、ばっさり言うとそんな感じだ。

敦「組合では珈琲を淹れる人は居なかったの?」

ルーシー「そう云えば仕事前のオルコットちゃんがよく飲んでたわ」

敦「オルコット……確か組合の作戦参謀の?」

ルーシー「いい子よ。孤児院であたしを勧誘したのもあの子だし、作戦に失敗したあたしを庇ったのも…そこにスノウドームあるでしょ?転職祝いにあの子がくれたの」

多分俺に招待状をくれたのもオルコットだな。迎えに行きます、なんて可愛い文字で書いてくれていた

敦「いい友達だったんだね」

にこ、と敦が笑いかけると、騙されないわよと吠えた。
今日のルーシーは下の方で二つに結って軽く巻いただけのシンプルな髪型だ。勿論俺がやった(

ルーシー「だ……大体、友達なんかじゃないわ。オルコットちゃんって貝みたいに内気で誰かとまともに会話してるの見たことないもの。あ、でも団長さんは例外。あの人部下の内心とか全然関心ないから逆に楽みたい」

「そう云えば…フィッツジェラルド、見つかったらしいな。否…見つけた」

敦「なっ…」

ルーシー「えっ…」

「そのオルコットって奴が見つけたぞ。貧民街で…噂だけを頼りによく探し当てたものだ。その貧民街に此処を襲った奴も…」

敦「あ、危ないんじゃ…」

「…あぁ…今から行くつもりだ」

ルーシー「早く行って。あの子が危険な目に遭う前に…」

焦った様な敦の顔と、お願い、と手を握るルーシーに負けて、俺はうずまきを出た。
…なんか断り難い雰囲気だったから…(

「…あれ、その貧民街って何処にあるんだ…?」

出て早々、行き詰まりました。

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冷たい人 - 面白いです!!!めちゃ大好きです! (2023年4月17日 22時) (レス) @page13 id: 26c600857a (このIDを非表示/違反報告)
マッキー - とても面白いです!でもこれで終わりですか?続きが読みたいです! (2018年4月8日 0時) (レス) id: 0d4948deb3 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ - 最初から読ませてもらっています!これで終わりですか?続きがきになるので、更新待ってます! (2018年2月4日 22時) (レス) id: d334659998 (このIDを非表示/違反報告)
Dear(プロフ) - 栗さん» 返信遅くなりましたすみません!ありがとうございます!頑張ります! (2017年7月3日 21時) (レス) id: fdc14bf096 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しく読ませてもらってます。これからも更新頑張ってください! (2017年6月23日 3時) (レス) id: 6d58c9b9c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dear | 作成日時:2017年4月19日 21時

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