ずる賢い罠 ページ33
・
なんだか万里くんの様子がおかしい。
私が何を話しかけても
��ん��
しか言ってくれない。
毎朝恒例朝ごはんのつまみ食いもしてこない。
なぜだ…？
でも気の所為かもしれない。
たまたまかもしれない。
だけど…
いつになっても皆とは普通に話をするのに、私とはあまり口を聞いてくれない。
さすがに気になる…。
寝る前に万里くんのところに行こう。
そう思い、お風呂や歯磨きなど寝る支度を済ませ、万里くんの部屋に向かった。
・
ｺﾝｺﾝ…
『万里くんいる？
私だけど…』
十「Aさん？」
『あ、十座くん。
申し訳ないんだけど、少しだけ万里くんと2人でお話させて欲しいの』
・
きっと何かを聞きたがっていた十座くんだが、
��分かった��
と文句一つ言わずに部屋を後にしてくれた。
当の万里くんは、ベッドに寝転がっていた。
・
『ば、万里くん』
万「んー？」
『怒ってる？』
万「ぜーんぜん」
『…本当に？』
・
��何かあるなら教えて欲しいの��
と言うと、
��よいしょ��
とベッドから起き上がり、顔をのぞかせてきた。
・
万「怒ってるように見えた？」
『う、うん…』
万「んなシケたツラすんなって。
ほんとに怒ってねぇよ」
『じゃあどうして…』
・
と言うと、
��ちょい待ち��
とベッドを降り、私の目の前に立った。
・
万「…怖かった？」
『…不安だった』
万「…嫌だった？」
『もちろん』
万「…寂しかった？」
・
��ううん��
と首を横に振れば嘘になってしまう。
し、きっといつもなら嘘でも横に振っていた。
だけど今日は、気づけば自分の気持ちに素直に頷いていた。
・
万「…ふっ、俺の勝ち」
・
という万里くんの言葉と同時に、万里くんの匂いに包まれた。
・
『…最低、誰かと勝負してたの？』
万「ちげぇよ。
A、いつも俺に冷てぇじゃん。
だから…」
・
��押してダメなら引いてみろってな？��
とニヤニヤする万里くんは、心底悪い顔をしていた。
・
『…最低』
万「賢いの間違い。
寂しそうなA可愛かったから俺の勝ち」
『…最低』
・
��褒め言葉として受け取っておくわ��
って…。
・
『…ほんと生意気』
万「ふっ、何とでもどうぞ」
・
・
リクありがとうございました！
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riara(プロフ) - さらさん» 大丈夫です！お話考えておきますね☺︎ (7月2日 11時) (
レス) id: 2b69cc4f02 (このIDを非表示/違反報告)
さら - お返事遅くなってすいません！！お話それぞれが、良いです！！大丈夫ですか！？ (7月2日 0時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
riara(プロフ) - さらさん» 初めまして、コメントありがとうございます☺︎リクエスト承りました。それぞれのお話と2人同時のお話、どちらがよろしいですか？☺︎ (6月30日 22時) (レス) id: 2b69cc4f02 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話めちゃ大好きです！！凄く気に入ってます！！私もリクエストいいですか！？ガイさんとシトロン書いて欲しいです！！ (6月29日 0時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
riara(プロフ) - ユニさん» いつもありがとうございます！気に入って頂けたようで何よりです☺︎ (6月28日 17時) (レス) @page46 id: 2b69cc4f02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riara | 作成日時：2022年2月3日 21時
