【ONE PIECE】唯一無二の彼女は美しい10 (ページ20)

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ダッダダ！！
オームから遠くへと逃げるセナとチョッパーは遺跡の物影に隠れる

貴女『はぁ…はぁ…追って来ない？』

ﾁｮｯﾊﾟｰ「よかった……アイツ神官なのか
ここは隠れる場所がいっぱいあるぞ
兎に角ここから逃げてルフィ達と合流しよう
あいつは剣士みたいだから隠れたまま遠ざかれば逃げきれるぞ…もしもの時は俺がセナを守る！！」

貴女『チョッパー……ありがとう
行きましょう…こっちへ』

ﾁｮｯﾊﾟｰ「おう」

オーム「随分遠くへ逃げたな」

オームの一振りで壁になってた遺跡を貫通させチョッパーを斬った

ズバン！！
ﾁｮｯﾊﾟｰ「！！？」

貴女『…え……チョッパー！！？』

目の前に起きた出来事に頭が追いつかずチョッパーの方を見ているとチョッパーの体から血が飛んで来た

貴女『チョッパー！？しっかり！！
何……何が…遺跡の壁を…』

オーム「生くる術なし哀しみの求道
ここは生存率0％＂鉄の試練＂！！」

貴女『…っ』

セナはチョッパーの斬られ傷口に綺麗な布を当ててオームに気づかれないところへ横にしてチョッパーから距離を離し走り出すセナ

貴女『はぁ…はぁ』

オーム「もう一人はその場から離れたか」

貴女『(あの人をチョッパーから離さないと！！)』

オームに姿を見せながらその場を離れ走るセナ
後方から攻撃をギリギリ避けつつ逃げていると足元からカチッと音がした瞬間、有私鉄線が現れセナの腕を引っ掻く

ガリガリッ！！
貴女『きゃあ！！！』

ドサッ…

引っ掻いた腕を押さえながら立ち上がる
セナの腕からはポタ…ポタ…と血が流れ落ちていた

貴女『はぁ…はぁ…』

血を流し過ぎたのか目が霞みその場に倒れてしまいそうなのを踏ん張り深呼吸をしていると離れた場所から荒々しい音が響いて来た

ゾロ「……セナ！？おいセナ！！？」
ダッ！！

貴女『足元気をつけて！！！』

カチッ
ガリガリ！！
ゾロ「ぐあ！！なんだコリャ！！！」

オーム「それは＂鉄雲＂
重量は＂雲＂硬度は＂鉄＂！！
＂雲貝(ミルキーダイアル)＂によってそいつは吹き出す
それぞれがどこかの地面と連動し踏めば発射する
このフィールド上いつどこでスイッチが入り貴様等を襲うとも限らない…」

ゾロ「セナ！！大丈夫か！！？」

貴女『私は大丈夫…でもチョッパーが…』

オーム「敵討ちでもしたくなったか」

ゾロ「そういう戦いの動機はあまり好きじゃねェ」

オーム「ほう…立派なもんだ…」

ゾロ「ただ少し燃えてきた！！」