紅一点は元末っ子

コソ練 ページ29

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(楽屋)







向井「そういやAちゃんって関西時代にひとりでコソ練してたやん？」


目黒「コソ練？」


『あぁー、レッスンのあととかね、懐かしい』


向井「あれって東京に来てからもしてたん？」


『そうだなぁ、』








　

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小学一年生からダンス教室に通っていて
小学五年生の頃にジャニーさんにスカウトされた





その頃は本気でダンスをしてたし
自分は上手だと思ってた



ある程度のことはそつ無くこなせるし
おじさんが体操教室の先生をしてて通ってたから
アクロバットも出来た









でも全然足りなかった


ジャニーズの周りの男の子たちは私よりも上手で
何よりキラキラ輝いてた









そして周りからは色々言われるようになった







「女のくせになんでジャニーズにいるんだ」



「媚ばっか売りやがって」




他にもいろいろ







直接言われたり、言葉だけじゃなくて本当にいろいろ







　



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2008年の年末だったかな、






『こんなとこに居ても楽しくない
どうしてお兄ちゃんだけじゃなくて私もスカウトしたの』






泣きながらジャニーさんに話した




本当に本当にしんどくって


でも楽しそうにしてるお兄ちゃんには相談出来なくて


お兄ちゃんを応援してるお母さんにも話せなくて









「Youの長所は我慢出来ること

周りに何されても相手にせず努力して見返すことが出来る

これは立派なYouの才能だよ

もちろん我慢も程々にして欲しいけれど

Youのしたいこと 頑張りたいことを1つ貫いてみるといいよ」







当時私は中学一年生




「あぁ、私を私として見てくれてる人がいる」



幼いながらにもそう思えて
それからレッスンのあとに居残りしてコソ練してた









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有名になって今まで酷いことしてきた人にギャフンと言わせてやる



これが初めて決めた私の目標
　
　
　
　
　

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