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お客さんに頼んだものを出して、再びキッチンに２人。
古謝「あの人、またこっち見てんで。」
山崎「そうなん？」
Aは古謝と向き合って立っているので、お客さん側は見えていない。
だから、振り返って見ると、やっぱり慌てて窓に視線を移すお客さん。
古謝「もしかしてお前の知り合いちゃうか？」
山崎「あんな人おったかな。古謝の知り合いなんちゃう？」
古謝「知らんよ。覚えてないだけかもしれへんけど。」
山崎「うわ可哀想。」
古謝「なんで俺だけやねん。」
そんなお客さんは、恥ずかしがり屋なのかと思えば意外とフレンドリーな人で、食事を終えて会計をした時、「また来ます。」と微笑んで言った。
そして、その言葉通りに、ある日お客さんはお昼頃にまた店にやって来た。
朝田「あれ、珍しい。」
その時バイトに入っていた朝田は、Aと同じような事を言っていた。
古謝「あの人、前も来てくれてん。まさか言葉通りに来るとは思って無かったけど。」
朝田「言葉通り？」
山崎「会計の時に、また来ますって言うて去っていってん。」
朝田「うわぁ、何それ。新手のナンパ？」
古謝「ナンパやないやろ。」
朝田「Aちゃん狙われてるかもよ？」
山崎「無い無い。」
「すいません。」
山崎「はーい！」
Aが注文を取りに行く。そして、楽しそうに何やら喋っている。
朝田「注文ってあんなに笑ったりするもんやっけ。」
古謝「さぁ？することもあるんちゃうか。」
朝田「良いなぁ。」
古謝「え？」
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作者名：だーちゃん。 | 作成日時：2017年9月10日 0時
