無意識の幼馴染み (ページ21)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:35,525 hit

２１．あの日ページ21

.

古謝は、喫茶店を閉めて、自宅でのんびりとしていた。

そんな中、電話が鳴った。

古謝「もしもし？」

山崎《もしもし古謝？どうしよう、末澤が、末澤が》

古謝「落ち着け。どうしたんや。」

山崎《約束したとこいったら、告られて、ほんで、断ったら倒れて、それで、救急車呼んで、病院運ばれたんやけど、》

Aは、焦りながらもいったい何があったのかを全て話した。

古謝「今病院におるんやな？」

山崎《う、うん、おばさん達はまだ来てへん》

古謝「ほんならそこで待っとけよ。」

古謝は病院へと急いだ。

古謝「A！末澤は？」

山崎「まだ出てこない。なぁ大丈夫かな？私なんかしたんかな？」

古謝「大丈夫や。お前は何もしてへん。」

ただ末澤の無事を祈ることしか出来なかった。

しばらくして、部屋から医師とベッドに横たわった末澤が出てきた。

山崎「末澤！」

古謝「先生、末澤は大丈夫なんですか？」

医師「今は何とも言えない状況です。本人が起きるのを待つのみですが…あなた達はご家族ですか？」

古謝「違いますが…」

医師「すみません、これよりも詳しいことはご家族の方にしかお話できません。」

古謝「そうですか、分かりました。」

これ以上、ここにいても意味がないと判断した古謝はAを連れて、その日は帰った。

その次の日からだ、Aが末澤の病室に通い出したのは。