１８． ページ18
古謝side
古謝「いつまで寝てるつもりなん。長過ぎるぞ。
その間、Aはずっとお前のこと待ってるんやで。
言いたい事だって沢山あるはずや。
ここに来て、色々喋ってるかも知れへんけど、あいつはお前に直接言いたいと思う。
寝たきりで届いてるか分からへんのなんて嫌やろ。はよ起きてくれよ。」
はよ起きてくれと言うても、はいそうですね、と起きるわけじゃないのは分かってる。
俺は末澤があんまり好きじゃない。いや、好きじゃなくなった。
末澤が倒れてからと言うもの、Aは毎日この部屋に通い、喋りかけていることをしている。
そんな姿のA、考えるだけで俺には辛いものがある。
もちろん、末澤が倒れたのは意図的ではないことも分かっている。
分かってはいるが、こんな時でも俺の醜い部分はひょこっと顔を覗かせて、俺の心を侵食していく。
それを吐き出せば、俺の心も少しは楽になるんじゃないかな、なんて。
そう、所謂八つ当たりです。
山崎「あ、２人で何か話してたん？」
古謝「い、いやぁ、別に。喋ろうと思うと喋れへんもんやなぁ。」
山崎「そっか。」
しばらく３人で昔の話をしたり、色んな話をしていた。
山崎「やっぱりもう１人おるのって全然違うな。」
古謝「そんなに？」
山崎「うん。やっぱり返事してくれると嬉しいやん…」
そう呟くAは、本当に切なそうだった。
山崎「ご、ごめん！すぐ暗くしちゃって良くないね！」
古謝「あんま無理すんなよ。」
山崎「無理してへんよっ！もうそろそろ帰ろっか！明日もあるし！」
古謝「そうやな。」
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作者名：だーちゃん。 | 作成日時：2017年9月10日 0時
