理不尽クソ幹部から逃げるだけ.2【wrwrd!】

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『…ふ………ぅぁ…っ、』


ノック無しに起きてしまった。もういい、寝る。起こしにこんなら私は逃げる。

……逃げる？



『今なら逃げれるやんけ』






必要な分武器を持って窓から外へ出る。

途端、東棟近くのスピーカーから放送音がした。



[東棟から出たA幹部、総統室で総統閣下が待っています。至急向かってください]






バレてる。
そう思い辺りを見回す、嘘だろ？何処かわからん。

仕方ないけど総統室へ向かうしか無いんやろうなあ。




『ほんま幹部様がストーカーかよ』

「聞こえとるで」


『……気配消すのはプライバシー上良う無いんやないんじゃないんですか』

「あはは」


『オスマンさんですか、ほんまにタチの悪いことをするわあ』

「偶然？偶々聞いちゃったんだよ」




ほんまにこいつ、と思ったが今は黙ってた方がええんやろう、と思って黙っておく。

くそー、気配消すとかセコいことするわ。


「ん、グルさんとこ行こうなー」

『はーい』

「気ィ抜いてるかどうか確かめるつもりやったんかもしれへんけどその刃物しまおうな」

『あはっ』


バレました？とダガーを終えば苦笑いされる。武器庫で拾ったんですよこれ。

鋭利やなあ思ってパチってきたんですよ。私別に倫理観持ってないんで？

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