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雪 ページ10
だんだん、1人でいるということに
慣れてしまった
メイドさん達にも気お使わせたくなく
全然寂しくない、いつも幸せですよ
と言う意味で笑顔でいる
心の底から楽しくないし、嬉しくもない
それなのに笑っている
この笑顔には見覚えがある
しのぶが偽りの笑顔をしている顔だ
まさか、前世でも使うと思わなかったよしのぶ
両親と顔を合わせるのは1年に4回ぐらいになった
一回目は誕生日
2回目は、お正月
3回目は、母の日
4回目は、父の日
2人ともただでさえ忙しいのに
そんな事を思い、笑顔の仮面を被る
この笑顔の仮面は誰にもバレなかった
メイドさん達も、学校の友達も、先生も
両親も
全て、本当の感情も知らずに仮面だけしか見なかった
ねぇ、母さん、父さん、僕のこと好き。？
まぁ別に、生きていくのに不自由はないからいいけど
流石、医者と科学者の娘
藤の花と紫陽花の葉を簡単に入手できた
これからは2つの毒を食そう
もしもの為に
これでも僕はまだ雪の呼吸は使える
刀も家にある
文句なんかないよ
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作者名：夜叉姫 | 作成日時：2020年2月20日 22時
