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数秒間の沈黙

シンとした室内で先に言葉を発したのは向こうからだった。


「…え、テヒョンって」


まだ寝起きだからか開ききっていないであろう瞼をしぱしぱとする

なんか、うん。
さっきは気が動転してたけど。
怖くない、気がする


「キムテヒョン…」

「え、…え?テヒョナと知り合い?」


テヒョナ
今、そう呼んだよね
仲良い間柄なのかも


「私とテヒョンは昔からの友達です」

「そうなの?え、テヒョンってあれだよね、今〇〇大学に通ってる…」

「そう!△△高校出身の!」

「え、じゃあほんとに友達?」


なんだ、テヒョンの知り合いか

親しい人の友人と分かって途端に肩の力が抜ける。
彼も同じなんだろう
構えていた枕を下ろしてあぐらをかいた


「……でも何で私があなたの部屋に?」

「それは俺が聞きたい」


二人で首を捻る


「だって私昨日はちゃんとシャワー浴びて部屋で寝たよ!」

「そんなこと言われても…ここ俺の部屋だし」


そうなんだよな。
ここは似てるけど私の部屋じゃない

…って、あれ?


「ここってもしかしてarmyハイツ?」

「うん?そうだよ」

「やっぱり!私もここの住人なの!」

「えぇっ?」


男の子はさっきから目を見開くんだけど
あんまり目が開いてない。

そうして気づいた
あ、これ元からなんだ


「間取りがうちと一緒だ。だから最初部屋がおかしいって気付かなかったんだ」

「そうなの?でもここ角部屋だよ?」

「私も角部屋だもん。305号室」

「え?」


部屋番号を言うと
今度は戸惑ったように眉を寄せる

怪訝そうな顔


「……ここだけど」

「…え?」

「だから、」


一旦言葉を区切って
人差し指を真下に向け

ご丁寧に「ここ」、とジェスチャーをした彼は


「俺の部屋。305号室だよ」


何言ってんだこいつ、って顔で
ハッキリとそう口にした。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジミン/テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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いちごミルク(プロフ) - 世界観がすごくてハマってしまいます!! (2017年11月14日 5時) (レス) id: 62f9fc312d (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ゆかこさん» またまたコメント嬉しいです(TT)本当にそんな大層なモノじゃないのですが…汗) でもそんな風に思って頂けるなんて無い脳みそ捻った甲斐があります!(TT)無事次の見通しができたら更新再開しますので、宜しくお願いします~(*^^*) (2016年1月30日 17時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ちょんぱむさん» コメントありがとうございますー!嬉しいです(TT)本当ですか!?数あるウラツクの中で読んでもらえてるだけでも嬉しいのに…光栄ですm(__)mおててもじみんちゃんもしっかり書いていきたいと思いますので今後ともお付き合い下さい! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - waka38bさん» わーん!ありがとうございます!!ちゃんと最後まで舵取っていけるように頑張りますー(;_;)怠け者発揮しないように見守っててください!(笑) (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - りこふぁんさん» お久しぶりですー!ありがとうございます…うぅ(TT)そう言って頂けて気が楽になりました(TT)とりあえず生きて帰ってくるので!再び更新再開した際には宜しくお願いしますねー! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睦月 | 作成日時:2016年1月12日 17時

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