『はちじゅうろく。』 ページ41
まぁ、誰なのか分かったところで、俺はどうもしねぇけど。
もしも、ってのは大体が自分のことを他人に置き換えてるだけだろうな。
俺もよくその手法で人に聞いてたし。
…となるとエースはロジャーの子供で、表に出れば大罪人扱いか。まったく、じいちゃんはどこでロジャーの子供拾ってきたんだよ。
会ったことも話したこともない、海賊王さんよ、あんたの子供はかなりのひねくれ者になっちまってるぞ。
もし生きてて、あんたが世話してたらどうなってたんだろう。
…そんもん邪推でしかないだろうけどさ。
考えながらいつの間にか眠ってしまっていたらしく目が覚めると日が暮れかけており、木々の影が長く伸びていた。
『やっべ。』
急いで帰ったものの、無事ダダンから怒られた。心配の色が見え隠れしてて結構面白かった。
それから数ヶ月が過ぎた頃、家事を終えた俺が散歩がてらに山登りをしていると遠くからルフィの声が聞こえてきた。
今までも生傷ばかり作って帰ってきていたルフィなんだが、明らかに今までもよりも声が切羽詰まっているように感じた。
『一応様子見に行っとくか。』
声の聞こえてきた方向に向かって走っていくと木々がなくなり、見知らぬ土地に出た。
ダダンの家から北に進んできたことを太陽の位置から知った俺は、ボガードさんから言われたことを思い出した。
(海軍としてではなく、君の1人の友人として言うことだが、面倒事に関わりたくないならフーシャ村の北にある王国には行かない方がいい。個人的な意見だが君には無縁の世界であることを願う。)
保護者が子供を心配する時の声音でボガードさんはそう言っていた。
『ゲホッ…！酷い臭いだな…』
山のように積み重なったゴミが悪臭を放っており、さらに数十メートル先が見えないほどに煙が上がっている。
声が聞こえた方角からしてここら辺ってことは分かってるが、こんなに広くて視界が悪いとなると、見つけやすさがぐっと下がってしまう。
状況を知ってる奴に聞くとか本人の声が聞こえれば見つけやすいんだが、この様子だと叶わないだろう。
「珍しいガキだな…！こりゃあ高く売れそうだ。」
「おいおい、おれが先に見つけたんだ、こいつはおれが売りに行く。」
『…お面持ってくれば良かったな…』
ここで生活しているらしい男たちがわらわらと寄ってきて俺を取り囲んだ。
『あー。そちらさんがその気なら俺も、不可抗力…？正当防衛…？…どっちでもいいか。…しばらく寝てて貰うぞ。』
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
