『はちじゅう。』 ページ35
ダダンってほんといい人だよなぁ、と初日にしてのんびりと思いつつ、3人で使うことになった部屋に入り、適当に布団を人数分用意した。
部屋の奥の端に敷いた布団に入って、俺はそのまま隣の部屋の会話に聞き耳を立てた。
マグ「エース…おめぇ…一人で帰って来たのか。」
エー「…………。」
マグ「…あいつは？ルフィはどうした、一緒じゃねぇのか？」
エー「しるか。」
その声が聞こえた瞬間、扉が開いてエースが入ってきた。気配からするに、無言で扉にもたれかかっているようだ。
焦った…。背中向けててよかった。
ドグ「…初日から行方不明ってマズくニーっすかお頭っ！！」
特徴的な喋り方の山賊の焦った声がした。確か名前がドグラだった気がする。
ダダ「放っとけ！！死んだら死んだで仕方ねぇ！！だいたい、こちとらエースの奴もとうに見放してんだ！！」
ルフィが帰ってこないのか…こっそり探しに行こうかな。
ダダ「どこで野垂れ死んで貰ってもガープにゃ事故だと報告すりゃいいと思ってんのに、憎まれっ子世に憚るとはこの事だ！！」
エースは憎まれっ子なのか…。仲間がいて何よりだ。
ダダ「“鬼の子”だよ！！？万が一政府が嗅ぎつけてみなよ、あたしらどんな目にあうと思う！？」
マグ「まーまーお頭…。」
鬼の子、ねぇ。
…今度じいちゃんに詳しく聞いてみようかな。
ダダ「それよりも問題なのが今日来たあのガキどもだよ！！特にあのアルビノの小娘！！」
…まぁ、そうだとは思ってたよ。
ダダ「妙に大人びてやがるし、何考えてるか分かったもんじゃないね！！」
んー。そんなに俺って何考えてるのか分かりにくいのか？
子供達の将来が楽しみなだけの元JKだぞ？
ダダ「アルビノは高く売れるらしいし、ガープの息がかかってなけりゃさっさと売り飛ばしてやってたのに！！」
マグ「まーまーお頭…。」
散歩いこ。
『よっこいしょっと…。』
窓からこっそり木刀を持って外に出た俺は、ルフィを探すことにした。
ってのはただの言い訳で、純粋にダダンの話を聞いてられなくなっただけなんだけどな。
『ふー。』
家から離れて軽くひらけた場所に出た俺は、大きく深呼吸して冷たい夜の空気を肺いっぱいに吸い込んだ。
『あ〜…。そこにいるんだろ？…エース、だっけか。』
エー「チッ…！なんで気づいた…！？」
『別に、なんとなく？』
眠気に襲われかけてた脳が夜風で起きただけで、普段のこの時間帯に気配に気づく自信ないからなぁ。
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
