『ろくじゅうはち。』 ページ23
俺が港に着くと、なぜか村人達や海賊達が船を見上げていた。シャンクスの船の船首の部分に堂々とルフィが立っていて、片手にナイフを持っていた。
シャ「だっはっは！おう！やってみろ！何するか知らねぇがな！」
シャンクスの声が甲板から聞こえ、俺も甲板に上がった。
『…おいおい。ルフィ。何してるんだよそこで。』
「またルフィが面白ェことやってるよ。」
ルフ「ふん！！」
『は！？』
「「！？」」
「「「な…！」」」
ルフィは勢いよくナイフを左目の下に突き刺した。
ルフ「いっっっっってェ〜〜〜〜〜〜っ！！！」
『ルフィ！！！』
シャ「バ、バカ野郎！何やってんだァ！！？」
ルフ「いてーーーよーーーっ！！！」
ナイフで自分を傷付けるって、ルフィって実はドMだったりするのか？めっちゃ痛いに決まってるじゃねぇかよ。
『…全く！本当にやめろよな！？』
焦ってマキノさんのところまでルフィを抱っこして走り、応急処置セットで手当てをし終えた俺はルフィの頭を軽くはたいた。
もっと強く殴ってもいいくらいだが、怪我人なんで少し手加減をしてやった。
ルフ「あー。いたくなかった…！」
『うそつけぇ！』
いつものカウンター席で、ルフィは隣のシャンクスにそう言った。でかい声で「いてぇ」って叫んでおきながらそれはないと思うぞ。
近くに座ってるベンさんも、料理を作ってるマキノさんも呆れたように笑っていた。
しばらく話しているとマキノさんが困った顔になって何かを探し始めた。
マキ「うーん…どうしようかしら。」
『ん？どうしたんだ、マキノさん。』
マキ「卵が切れちゃったのよ。おつまみにちょうどいいのに…。」
『行ってくるよ。卵だな。他にもなんか足りないもんあるか？』
マキ「うーん。そうねぇ。あ、卵は2パック買ってきてほしいわ。ついでに醤油と塩、あと砂糖も頼もうかしら。多分足りると思うから、お財布はそのまま渡しておくわね。」
『了解！行ってくる！』
俺はマキノさんの頼みを進んで受け、酒場の裏口から出て、5分で買い物を済ませた。俺の脚力をもってすれば、こんなのは簡単なことだ。
…そろそろ人間やめつつあるな、俺。
『…たっだいまぁ！！』
ガシャアン！！！
裏口から入った俺の耳に届いたのは、マキノさんの声ではなく、破壊音だった。
『マキノさん！！？』
荷物の中には卵があったため、イライラと焦りつつそっとキッチン台に置いてから酒場の方に出た。
『みんな大丈夫かっ！？』
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
