『よんじゅうよん。』 ページ47
ドフ「A！！！なぜここにいる…！？」
コラ「A…！？」
ふっ…。全て受け切ってやったぜ。
え？なに？痛くないのかって？半分変身してるから鱗で全部弾かれるんだよ。
俺は防音&視界不良の風の壁を張って、これからの話がローや他の人達に聞こえないようにしたあと、ドンキホーテ兄弟に向き合った。
『さて、俺はローに強くなって欲しいし、2人に一芝居打って欲しいんだが。』
「「は？」」
うん。その反応は想像してた。
『コラさんは死んだふりな。ドフラミンゴはこれからお鶴さんが来るからそのまま急いで逃げろ。ローがどこに行ったのかは知らんが、もしローがコラさんが死んだという嘘に騙されてくれたら、絶対にドフラミンゴの元にやってくるだろうよ。』
ドフ「フッフッフ！そう物事がうまくいくと思うなよ？A。コラソンはそのあとどうする？」
『さあ？どうするもなにも、コラさんの勝手だろ？ドフラミンゴと関わらない人生を送ればいいだけの話じゃねぇか。』
「「……。」」
かなり悩んでるな、2人とも。そろそろローやみんなが怪しみ始めるころなんだが。
『…急がないとお鶴さんが来るぞ？』
ドフ「…分かった。いいだろう。Aに免じて今回は全て見逃してやる。…だが、コラソンもローも、次に会った時は容赦しねぇぞ…！」
『そう言ってくれて良かった。コラさんもそれでいいな？』
コラ「あぁ。」
その返事を聞いて俺は満足したので、防音&視界不良の風の壁を解除した。2人はさっき言ったことを実行する気のようだったから、コラさんは目をつぶって少しも動かなかったし、ドフラミンゴは周りに退避命令を下した。
え、俺？解除の瞬間に飛んで逃げたから他の人は一瞬しか俺を見てない。はず。
丘のようになっている部分に隠れて状況を把握しつつ、船が去っていった頃に俺は出て行ってコラさんを起こした。
『おい、本当に死ぬのは無しだからな？失血死とか洒落にならねえから。』
コラ「…大丈夫だ…。それよりローは…？」
『大泣きしながら隣町の方に歩いて行った。…追いかけるのはだめだからな？コラさんはローと会ったらいけないって言っただろ。せめてドフラミンゴと決着が着くまでは会うな。』
コラ「なぜ…？」
『お前に会ったらローが、強くなる理由を見失うかもしれないだろ。戦わせたくないのはわかるけど、ローだってもう海賊に足を突っ込んでるんだ。強くならないと、あいつが危ないんだ。』
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年3月29日 22時
