『にじゅうろく。』 ページ30
〈そうか。またあいつらか…。〉
『海軍全部があいつらみたいな訳じゃないよな？だとしたら俺ものすごく心配なんだが？大丈夫なのかよセンちゃん。』
〈はぁ…。腕っ節の強い奴らは大体似たようなものだが、あれほどの奴らはそうそういない。苦労をかけたようだな。〉
『特にクザンが仕事してなかったぞ。部下に任せっきりだった。あれはもっとさせるべきだと思う。』
〈…それができたら苦労していないんだがな。〉
また大きなため息をついたセンちゃん。将来ハゲになってそうだ。
〈…海軍で働く気はないか？〉
『センちゃん助けるって意味でなら働いてもいいって今思ったところだ。あと10年したら考えるよ。』
〈そうか。話は終わりか？〉
『おう。またなセンちゃん。』
ガチャン。
あ、コラさん空気だったな。ごめんコラさん。後ろであたふたしてたのバレバレだからな。
コラ「敬語使えって言っただろ！」
『苦労人は仲間。だから問題ない。じゃあ、眠くなってきたからもう寝る。おやすみコラさん。』
コラ「お、おう。おやすみ。」
センちゃん苦労してるなー。どうせ毎日3時間睡眠なんだろうなー。と思いつつ、俺は部屋に戻ってゆっくりと眠った。
色々ありつつも5ヶ月が過ぎ、生まれた島に戻る期限があと1ヶ月になった。
『ん？誰だお前。』
朝外に出るとアジトの前に少年がいた。
「お前なんかに用はない。一番偉い奴を出せ！」
『おーい！！ドフラミンゴー！呼ばれてるぞー。…うーん。呼んでも来ないっぽいし、俺が代わりに伝えとこうか？』
それにしてもこいつかなり痩せてるな。目つき悪いし顔色悪いし、大丈夫なのか？
「うるせぇ！船長を出せ！」
痩せた少年の声を聞いたのか、トレーボルとディアマンテがアジトから出てきた。その後ろを、早足でピンモフが歩いて行った。また町で他の荒くれ者が出たんだろうな。
ちょっとは構ってやれよ。ピンモフのくせに。
「3年以内におれは復讐を果たす！」
ディ「本気か！？おい…意気込みだけで人は殺せねェぞ！？」
「爆弾がある。」
ディ「海賊をナメんな…！！」
突然少年は持っていた鉄パイプでディアマンテに飛びかかっていった。おいおい。俺だってまだ10回のうち2、3回しか体に当てれねえのに、無理に決まってんだろ。
『ディアマンテ！ちょっと待ってくれ。詳しい話は中でしようじゃねぇか。』
トレ「べーっへっへっへ！そうだな！話を聞かなきゃ何も始まらねぇ！」
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年3月29日 22時
