私の好きな人 (ページ7)

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岸｢なんとなくAちゃんと俺分かり合える気がするわ！てかそうであってくれ！｣

さっきから何が言いたいのかよく分からない。

｢えっ…と…？｣

岸｢ここあには言わないから。本当はれんのこと好きでしょ？｣

｢…分かりやすいですか…？｣

岸｢ふは！全然！俺も一緒！｣

｢え？岸くんも…れんのこと…？｣

岸｢ちげーよ！！｣

岸｢俺もここあが好きなの。｣

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平野｢岸くんなんの話だったの？｣

少し心配そうな顔をした紫耀には

｢よく分からなかった｣

と返しておいた。

あの後岸くんと連絡先を交換して

そのままバイバイした。

岩橋｢岸くんいつもそんな感じだから放っておいていいよ｣

斜め後ろの席の玄樹くんは確か岸くんと仲良しだったはず。

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平野｢そう言えばAの誕生日文化祭2日目？だったよね？｣

｢あー、そうだね。今年は被ってる｣

平野｢さすがに誕生日くらいは一緒に過ごせるんじゃないの？｣

｢どうだろ。｣

幼馴染のれんとはずっと昔から

お互いの誕生日は一緒に過ごすことが当たり前になっていた。

今年も一緒に過ごせるといいな

平野｢聞いてみなよ！｣

｢いや…でも2日目なんてキャンプファイヤーだってやるし｣

平野｢でもお互いの誕生日は一緒に過ごしてたんでしょ？聞くだけ聞いてみろって｣

れんー！と私の気持ちも知らずに

れんを呼ぶだけ呼んでおいて自分はどこかへ行ってしまった。

永瀬｢どうしたん？｣

｢あー…えっと…｣

永瀬｢なんかあったん？昨日から様子おかしいで｣

｢いや…なんでも…｣

永瀬｢用もないのに呼ばんといてくれる？俺彼女できてんの知ってるやろ｣

頭が真っ白になった。

なにか用がなきゃ一緒に話せないの？？

ずっと一緒にいた幼馴染より

スっと現れた1年の彼女がそんなに大事？？

｢別にっ私呼んでないし！紫耀が勝手に！｣

永瀬｢紫耀にばっか頼ってないでそろそろ独立しろよ｣

｢なんでれんにそんなこと言われなきゃいけないの？！｣

永瀬｢ほんまうっさいわ｣

｢…もうれんなんて知らない。｣

文化祭まであと2週間

誕生日まであと2週間と1日。