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共鳴 ページ12

私は開口一番

「貴方が私に送ったメッセージ、
地球では使われていないから、解読するの大変だった。」

『まさかアレを1人で解読したのか!?』

光の巨人の表情は分からないが、
明らかに驚いているのは理解出来た。

「まぁ…最初はね。
…ていうかメッセージを送るなら、
せめて日本語か英語にしてよ…。本当に感謝しなさい!」
『すまない…。』

私はコホンと咳払いをする。

「ねぇ 貴方は私の祖父
東光太郎の友達?」


10秒程、沈黙が支配した。


『かつて、命を共にした





唯一無二の相棒だよ。』




「そんな気がしたわ。」

その時、光の巨人は私の額に触れようと手を伸ばしてきた。

私は驚いて、反射で後ろに下がろうとした瞬間、
目の前が、赤い光に包まれた。

身体の底が熱くなるような、そんな光だった。

この色は祖父が好きな色だった。

『礼奈、目を開けろ。』

「…ここは?」

沢山の人が行き交っている。
でも、何故だろう。見た事の無い風景なのに、どこか懐かしい。

『ここは1973年の日本だ。』
私より少し高い身長になった光の巨人は答えた。
「は!? 私、50年前にいるの!?」

慌てて周りを見渡すと、ハチ公像がある。
ここは東京か!

凄い…こんな事ってあるんだ。
1973年って何があったんだっけ?

「あ!そうだ思い出した!
第1次オイルショックと江崎玲於奈ノーベル賞受賞があった!
あとブルース・リーが亡くなった年だ!」

『はははっ君が生まれてないのに、よく思い出せるなぁ。』
光の巨人は微笑ましく私を見る。
なんか恥ずかしい。
いや、そもそもタイムスリップできるアンタの方が凄いだろ。

「貴方がここに来たのが1973年だったの?」
『ああ、厳密に言うと君の祖父に会ったのが、この年だったんだ。』

今日じゃないのか。それにしても人が多い。人口密度が高い!
それにしても、
平成初期のガングロギャルが「渋谷は日本の東京!」とよく言ったモンだ。
確か、渋谷のスクランブル交差点って、この年に出来たんだよな。

『よし、移動するぞ。』
「え?どこに?」

『君の祖父に会いに行く。』

邂逅→←分からぬまま



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設定タグ:ウルトラマンタイガ   
作品ジャンル:恋愛
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リウト(プロフ) - 話が面白くて、今か今かと続きを待ってて、 これからの展開を楽しみにしてます!!主さん本当に神です‥! (2023年1月8日 15時) (レス) id: 7c8ed141d6 (このIDを非表示/違反報告)
やみえゆ - つづき楽しみにしてます! (2022年8月18日 2時) (レス) id: c9f0d86674 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NonoA | 作成日時:2022年2月6日 21時

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