我妻クン は 予約済み【我妻善逸】

____スキ ページ27

(善逸side)


善逸「ほら飲めよ」


『嫌だあ』


善逸「飲めってば」



『てか何でもう 湯のみについじゃってるの？私飲む気ないって言ったよね？』





善逸「ああもう、」




善逸「飲まないと元気にならないよ」



『いいもん』



善逸「いや良くねぇだろ」



『...だって、熱あったら善逸優しいから』



ぎゅんっっ!?


あ、やっばい今俺心臓変な音した死ぬかも(


か、か、か、可愛すぎない？いや、知ってたよ？知ってたけどもさ！



善逸「熱がなくても優しくしてあげるから！」


『...ほんと？』



善逸「ほんと！」



『うぅ』



渋々湯のみを受け取ったさあや


湯のみを見つめて ずっと睨めっこ



すっと唇を添えて流し込もうとした途端



『やっぱ無理ぃぃぃぃぃ！！』



善逸「うわぁ！こぼれる！こぼれるから！」



『にっがぁぁぁい！今一瞬舌に触れただけなのにっ！苦味が一瞬で！やだぁぁぁぁ』



さあやが俺を見る時、いつもこんな感情なのかなってわかんないけど勝手に思った。



善逸「俺これ飲ませないと怒られるんだけど」


『...飲んだって嘘ついて善逸が飲めば』


善逸「それ俺に得なくない？」


『可愛いさあやちゃんのために苦い思いをできる』



善逸「え、ごめん何言ってるかわかんない」



いい方法はないもんか...





あ！



善逸「まあいいや。アオイさんには飲めなかったって言っとくよ」



『ほんと！？！？』



わかりやすく目をキラキラさせやがって。


善逸「じゃ、俺アオイさんのとこ行ってくる」



『うん！行ってら...』



善逸「って言うとでも思ったかぁぁぁ！」



『いやァァァァァァ！！』



一瞬でさあやに馬乗りになり、片手でさあやの両手をおさえつける。


そのまま勢いでさあやの唇に湯のみをあててそのまま流し込んだ



『んんっ！？んんーー！』



善逸「よし、ちゃんと全部飲めたな、偉い偉い！」



『ぷはぁっ、ちょっ、と、さいてい！！』



顔を真っ赤にして涙目で怒るさあや


口元からはさっきの薬がたらたらと垂れていて、


いや、なんか、え ろ(



しかも、俺今押し倒してる！？え、俺何しちゃってんの！？いくら薬飲ませたいからって、これはさすがに！




『ど、いてよ』



その顔...やめろ




善逸「...誘ってんの？」



思わず口から零れた言葉。



『ぜん...いつっ、』



善逸「(ダメだダメだダメだ。相手は病人。ここは蝶屋敷。耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ)」

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