我妻クン は 予約済み【我妻善逸】

____スキ ページ25

ぎゅっ


突然両手にぬくもりを感じ、目を開けると私の手はしっかりと彼の手に包まれていた。


手のひらから彼の優しさが伝わってくるようだ。


善逸「辛かったね。」



善逸「もう大丈夫だよ。俺がいる」


強い瞳。この人は 辛いことを乗り越えてきた人だ。




善逸「さ、帰ろう」



『ど...どこに？』



善逸「俺たちの家だよ」



そう言って彼は私の手を引いて歩き出す



まだ少し頼りない彼の背中が照れくさそうに揺れていた









『ん...んぅ』



ここは？


見慣れない天井に動揺しきょろきょろと目を動かす


善逸「さあやっ」



『うわぁっ！！』



突然 善逸に抱きつかれて息が出来なくなる


なになになになに！？



炭治郎「さあや！よかった、目が覚めて！」


伊之助「お前心配させるんじゃねぇ！」


傍には炭治郎と伊之助もいて。


『私...何して』


善逸「任務中に熱出して倒れたの！」


善逸「俺がちょうど近くにいたからよかったけどさ!?」


善逸「自分の体調もわかんないわけ！？」


善逸の言葉は厳しいけれど心配してくれてるのはわかる


『だっ、だって、久しぶりの任務だから体がなまってるだけだって思ったの。』


善逸「ほんっと無理。心臓はち切れるかと思った。お前なんか全然起きないしうなされてるし。」



炭治郎「悪い夢でも見てたのか？」




『...ううん、すっごくいい夢だよ』



伊之助「どんな夢だ？」



『...人を愛することを知った日の夢』



善逸「へ？」


炭治郎「ううん...、難しいな。どういう意味だ？」



『ふふ、わからなくて結構です』



伊之助「なっ、お前にわかるなら俺様にもわかる！」



『ええ〜ならどういう意味〜？』



善逸が助けてくれなかったらこんなに幸せな日々を送れていなかったんだろうな







善逸「よかった。ほんとに、よかった。」



善逸は昔と変わらず私の手をぎゅっと握ってくれた。





『善逸』



私の言葉に顔を上げる。





善逸「なに？」








『ありがとう』







心からの言葉。





善逸「えっ、何が？」




『なんでもないっ！』



善逸「は！？言えよ！気になるだろ！？」



『なんでもないってば』


善逸「なんでもあるやつじゃんそれ！！」

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過去のお話終わりです！
一応番外編だと捉えていただくとよろしいかと...。

なんかシリアス気味に書くと心がもやもやしますね

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