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小瀧「すいません！」
急に我に返ったかのように小瀧くんは、
「ごめんなさい！」と早足で歩く足を止めて
たまたま近くにあったベンチへと腰を下ろした。
「小瀧くん、お友達大丈夫？」
小瀧「あー、連絡しとくんで大丈夫です。」
「いつでも会えるんで」と言った小瀧くんを見ていれば、
本当に友達は大丈夫なんだなとなんだか安心。
それに今は
誰かに隣にいてほしくて。
「私達もいつでも会えるけどね。」
小瀧「まぁ、ほぼ毎日会ってますからね。」
誰かと笑いたかった。
「小瀧くんって、やっぱりお洒落だね。」
小瀧「やっぱりってなんすか。」
ははっ、と笑う小瀧くんは
何も聞かずにただ隣に座ってくれて。
その優しさがじんわりと胸に広がって
また、歪んでしまう視界。
「目にゴミ入っちゃったかな。」
はは、と自分でも分かる苦しい言い訳。
でもそうでもしないと
…きっと私は泣いてしまう。
それなのに、
小瀧「Aさん、」
聞こえた「…すいません」と同時。
ふわ、っと目の前に広がった小瀧くんの香り。
「小瀧く、ん？」
そう名前を呼べば、まるで返事をするかのように
ぎゅ、っと背中に回された腕に力が加わった。
私は小瀧くんに抱き締められているのだと、教えられてるみたいに。
小瀧「そんなに…重岡さんがいいんですか。」
小瀧くんの声は、いつもの明るい声とは程遠くて。
どっか弱々しくて。
________楽しんでくださいね、デート。
________また行くんですか？喫煙所。
________Aさん、行ってらっしゃい。
あの日、どこか寂しげだった小瀧くんを思い出す。
…まさか。
そんな自惚れた考えが頭をよぎる。
それでも何故だろうか、浮かぶのは
重岡の顔。
…あぁ、そっか。
「ごめんなさい、小瀧くん、」
重岡が私じゃない誰かを選んだとしても。
…私は、どうしても重岡を選んでしまう。
小瀧「そんなに泣くのにですか。」
「…うん、バカみたいだけど。」
そ、っと小瀧くんの胸から離れる。
やっと見えた小瀧くんの顔は、まるで今の私のようで。
…ごめん、小瀧くん。
小瀧くん、
「…ありがとう。」
私の言葉に、ふはっ、と笑った彼は
小瀧「俺が、Aさんの同期になりたかった。」
そう言って目を合わせてくれた。
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咲夜(プロフ) - はじめまして！アイツと私の関係めちゃめちゃ好きです！楽しく読ませて頂きました！ぜひとも重岡くん目線も読みたいです！応援してます！ (2020年5月24日 14時) (
レス) id: 69f9812c1c (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月20日 7時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - ふーか。さん» ありがとうございます！不定期更新でごめんなさい。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年10月19日 12時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - すごくよかったです。 続き待ってます。これからも頑張ってください。 (2019年10月19日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - 可愛川麗華さん» ありがとうございます、、そう言ってもらえるのすごくありがたいです！！どうかこれからもよろしくお願いします！！！ (2019年6月4日 0時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいきゃん
| 作成日時：2019年4月1日 23時
