検索窓
今日:21 hit、昨日:1 hit、合計:315,584 hit

34 * ページ35

重岡「吸わへんの?」








さっきも座った場所。


でもさっきと違うのは、
隣に重岡がいるという事。








「うん、さっき吸ったから。」








たったそれだけなのにすごく嬉しい。



ちら、っと重岡を見れば
やっぱり似合っていない煙草。



それでもその姿にときめいてしまうのは、重岡がたくさんの女の子からモテるくらいに格好良いからか。


それとも、それくらいまでに強力な恋の魔法ってものをかけられてしまったからなのか。




…なんて。







重岡「顔、ニヤけてんで。」


「えっ、」








嘘、と口元を隠すように両手を頰に持ってけば

ふはっ、と聞こえた笑い声。


そんな笑い声を聞いてしまえば、一度緩んでしまった口元は戻らなくなってしまうわけで。



やっぱり重岡には振り回されっぱなし。


でもそれは今更の話で。

それなのに、








重岡「ごめんな。
喫煙所、無理に付き合わせて。」








そんな事を言いながら

ぐりぐりっと煙草を灰皿に押し付ける重岡は
必然なのか、少し下を向いていた。








重岡「さっき小瀧と行ったんやろ?」





「また行くんですか?ってやつ、聞いてた」
そう言った重岡の表情は笑ってなくて。

でも不機嫌な時の表情でもなくって。









「もしかして、ヤキモチ?」









そう重岡の顔を覗き込めば、
一瞬だけ目を見開いて。






「んぐっ、」







私の両頬を掴みながら

ははっ、なんて。








重岡「悪いか、アホ。」





ぷい、っと目を逸らす重岡がなんだか可愛くて。

手が離された私の頰にも少し熱を感じて。









「…無理に付き合ってるわけないじゃん。」








重岡と喫煙所来るの、楽しみなんだから。






そんな気持ちを込めて

「仕返し」なんて言いながら重岡の頰を軽くつまんでみれば



「なんやねん」なんて、笑窪を浮かべる。








「明日、楽しみ。」


重岡「おう、俺もやわ。」







ぐしゃぐしゃ、っと私の頭を撫でる重岡に

「髪の毛崩れる!」なんて私は言うけど、その手はなんだか温かくて。



ふふっ、とやっぱり
口元は緩んでしまったまんま。

35 *→←33 *



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (492 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1138人がお気に入り
設定タグ:重岡大毅 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

咲夜(プロフ) - はじめまして!アイツと私の関係めちゃめちゃ好きです!楽しく読ませて頂きました!ぜひとも重岡くん目線も読みたいです!応援してます! (2020年5月24日 14時) (レス) id: 69f9812c1c (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします。 (2019年10月20日 7時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - ふーか。さん» ありがとうございます!不定期更新でごめんなさい。最後まで頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年10月19日 12時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - すごくよかったです。 続き待ってます。これからも頑張ってください。 (2019年10月19日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
だいきゃん(プロフ) - 可愛川麗華さん» ありがとうございます、、そう言ってもらえるのすごくありがたいです!!どうかこれからもよろしくお願いします!!! (2019年6月4日 0時) (レス) id: dd465b5171 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だいきゃん | 作成日時:2019年4月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。