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『そっ、か 』
目の前の彼は遠くの方を眺めて力なく呟いた。
「あのね、私の彼氏。色々しつこくて、
正直冷めてる。 別れたいんだよね。」
私も彼と同じように遠くのほうを眺めて言い放つ。
『そうなんすね、』
「どうしても離れたくてさ、
だからこの街出て行こうと思ってるの。」
『え、』
光のない眼を私に向ける瑞稀くん。
「彼と離れるにはこうするしかないんだよね。」
だから瑞稀くんと付き合っても会えないよ。
私はそう付け足して姿勢を正す。
「ごめんね、瑞稀くんの気持ちには応えられない、」
『…Aさんは、俺のこと好きなんすよね、』
「好きだよ。 大好き、 」
『、いやです。遠くに行ったって会えるし、』
「私東京行くんだ。…だから高校生である瑞稀くんには会えない。」
そうだよ、高校生なんだよ。
だから軽い気持ちで神奈川と東京の距離を行き来できないんだ、
『わかりました。じゃあ ___』
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2020年5月20日 22時