俺の部屋には妖怪が住んでいるようだ【BL】【オリジナル】

。。。参拾壱 ページ33

．






『と、とりあえず人目につかないところ行くぞ』





そいつを持ったまま人気がないところに行く





『で、何？俺に会いに来たの？』




「は、はい！」




『てか、お前誰だよ』




「あ、先に手を離してもらってもよろしいでしょうか…？」




『あ、わり』




ぱっと手を離すと、うわぁあっと叫びながら
ビチーンっ！と顔面から地面に墜落



…あほなのか、こいつ




「落とすなら、タイミングをお教えください…」




と、立ち上がり涙目になり、
赤くなった鼻をこすりながら言う




「あ！すみません！自己紹介でしたよね、



俺は座敷童子の琳童と申します！！」




ぴしっと背筋を伸ばし、敬礼をする




『リンドウ…？』




「はい！」




『そうか、分かった、琳童


なんで俺に会いに来たんだ？』




「魔界では有名ですから！！」





『魔界…？』




「あれ、ご存知ないのですか？」




『あぁ』




「あなた様のところにお住みになってるレント様は
魔界でトップを争うお方ですよ！」




手をあたふたさせながら説明する琳童、





「ですからその主人であるあなた様も
有名なんです！」





それに、と琳童が続ける





「あなた様はかの有名な____





「なーにしてんの？」





突如後ろから聞こえたもう一つの声が、
琳童の声を遮る



振り返るとそこには…





『げ、



西園寺、さん…』





にこにこと笑っている西園寺が立っていた





．



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

琳童

＊座敷童子
＊人間で言うと6歳くらい

容姿
＊おかっぱ頭
＊赤い和服
＊黒い下駄

性格
＊ドジ？あほ？

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