魔法？いえいえ呪術です ≪５≫

199話 ページ14

デュース「自分達で喧嘩をやめるなんて珍しい。
いつもなら教室が黒焦げになって学園長が飛んでくるまでやめないのに」

エース「別に〜？パンくらいで狸と張り合うの馬鹿馬鹿しいなって思っただけ」

グリム「にゃに〜！？オメー本当に一言多いんだゾ！」




今度はデュースも入れて喧嘩が勃発しそうだったので三人の頭に一発拳骨を入れて止め、教室へ連れて行った。



　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


〈教室〉


エース「いってぇ〜…」

デュース「頭が割れるかと思った…」

グリム「オレ様、まだ目がチカチカしてるんだゾ…」





そりゃそうだ。
夜蛾学長、直伝の拳骨だしな。

教室に着き席に座って暫くするとクルーウェル先生が入ってきた。


　
　
　

クルーウェル「よし仔犬共、授業を始めるぞ。
行儀よくおすわりしろ。今日はまず、テスト返却を行う」


デュース「いよいよか」
グリム「にゃっはー！テスト返却！センセー早く！早く！」


クルーウェル「グリム、はしゃぐんじゃない。ステイ、ステイ！！
では出席番号順にテストを取りに来い。1番！」


　
　

いつもなら地獄が始まったような顔で顔面蒼白になってるのに
今回は早く返されないかとソワソワしている。




　
クルーウェル「最後…A！」

『はーい』



　

名前を呼ばれクルーウェル先生の元へ向かう。
近づくと顔を顰めるクルーウェル先生が目に映った。


え…今回のテストヤバい感じ？





クルーウェル「Good boy！これからも励めよ」

『っ！…人が悪いなぁクルーウェル先生』





渡された紙に目を通すとつい笑ってしまった。
人が悪いと言えば先生は悪戯が成功したかのような笑みを俺に向ける。

いや、本当に人が悪いな…



俺は3人の所に戻り席に着くと3人が俺に迫ってきた。




エース「Aは何点だった？」

『満点』





　
ピラッと答案用紙を見せるとそこには赤い花丸が書かれていた。
しかも、点数の横には「perfect」と綺麗な文字で書かれている。


　


　
デュース「Aがま、満点…！」

グリム「ふなッ！ズルしたのか！？」

エース「お前…意外に頭いいんだな」

『お前等表出ろ』

200話→←198話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す