貪欲な精神に基づく海賊 《2》

63話 ページ29

ユウside



〜マジカルシフト大会当日〜

〈メインストリート〉



グリム「ふぁ〜！！見てみろ、ユウ！食い物の出店がいっぱいなんだゾ！」

『メインストリートだけでこんなに様変わりするんだね』

グリム「チェロスに、フライドケーキ。あっ、スモークチキンもある！」

『目的が違うでしょグリム！』



食べ物にテンション上がり過ぎているグリムに釘をさす




エース「ちぇ〜。結局選抜選手に選ばれなかった…」

デュース「同じく……」




そのハイテンショングリムの後ろでガッカリしている2人
　
　



『来年があるよ』

デュース「だが、僕達には今日大事な仕事がある。気を引き締めていこう」

エース「そーね。オレらはそっちを頑張りますか」

『もしや君たちも本来の目的忘れてたな？』



　
　
でも、目の前にある出店に食いついてるグリムよりはまだ、マシな方か

　
　


グリム「あのタコ焼きってなんなんだゾ？食べたい、食べたい！」

エース「あーとーでー！」

グリム「あ〜！ヤダヤダ〜！食う〜！！」

『後で買ってあげるから、今は行くよ』





駄々をこねるグリムを引っ張って会場へ向かう





『そう言えば、A先輩は？あれから、全然見ないけど…』

エース「A先輩は寮長だから、それなりに忙しいんじゃねーの？」

デュース「寮生の事も心配していたしな」

グリム「さてはアイツ、何か美味いもんでも…」

『先輩はグリムみたいに食い意地はりません』






四人で話し合っているとアナウンスが流れた






司会《えー……ゴホン。
ナイトレイブンカレッジ寮対抗マジカルシフト大会へご来場の皆様。
大変長らくお待たせいたしました。いよいよ選手の入場です！》





そのアナウンスを合図に脇沿いに並んでいた観客たちから声援が上がる
そして、校舎の方からディアソムニア寮の集団が此方に向かって行進してくる
　

　
　
　
　
　
司会《まずは去年の優勝寮！3連覇なるか？

君臨する閃光！ディア〜〜ソムニアアァ〜〜〜！！！》
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
いよいよだ。始まる＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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