貪欲な精神に基づく海賊 《2》

53話 ページ19

『なるほど…で、落ちたと』

リドル「うん…やっぱり僕が」




リドルがまた自分を責めるような言い方をしようとするのを止める






『お前のせいじゃない。そんなに自分を責めるな、また溜めすぎてオーバーブロットするぞ』






俺の言葉に素直に頷くリドルの頭をガシガシと少し雑に撫でる









ケイト「まーまー！リドルくん。そんな暗くなってもしょーがないって。
トレイくんの怪我は残念だけど、その分リドルくんが超頑張ればいいじゃん」

リドル「あ、ああ。そうだね」

ケイト「ささ、もう怪我人はゆっくり休ませてあげよ〜。退散、退散〜」






ケイトに言われるまま、ゾロゾロと部屋を出る

トレイの見舞いは終わったので自分の寮に帰ろうとするのをリドルに止められる




リドル「ちょっとAにも話があってね。
時間は大丈夫かい？」

『あぁ、寮に戻っても余りすることねぇしな』





それからリドルに付いて行くとハーツラビュルの談話室でそこには、先程トレイの見舞いを一緒にしたメンバーが揃っていた






リドル「で、ケイト。
何かトレイの前では言いにくい話があるんだろ？」

ケイト「さすがリドルくん。話が早いね。
ユウちゃん達、トレイくんの怪我について知っているんじゃないかな？」






ケイトの指摘に「実は…」と話し始めるユウ
話を纏めると
学園長からこの"不慮の事故"について調べてほしいとの事だった



リドル「なるほど、学園長がそんなことを……」

ユウ「そうなんです」

『こりゃ、面倒くさいことを押し付けられたな〜…頑張れよ。俺も手伝ってやる』

ユウ「相変わらずイケメンですね」

ケイト「ちょっと〜、ユウちゃん話逸れてるよ。Aくんが格好いいのはわかるけど」←

リドル「ケイト」

ケイト「スイマセン」







名前を呼んだだけでこれか……
リドル強し

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