魔法？いえいえ呪術です ≪２≫

92話 ページ47

エース「あーくそっ、腹立つ！！
あの赤毛のチビ暴君！自分がハートの女王になったつもりかよ！」

デュース「寮長に逆らって追い出されるなんて…どんどん優等生から遠ざかってる……」

グリム「首輪が重くて苦しいんだゾ……」

『三人とも大丈夫…じゃないな』

　
　
　
パーティー会場から追い出された俺達は
ハーツラビュル寮の薔薇の迷宮という場所にいる
首輪をはめられている三人はかなりきつそうだ

　
　
　
エース「てか、A！お前どうやって寮長の魔法はじいたワケ？」

デュース「僕もそれが気になってた。どうやったんだ？」

『呪術』

エース、デュース「「あぁ〜」」


　
　
本当にこういう時だけ理解が早くて助かる
グリムはいまいちわかってないみたいだが…
すると、俺の隣から声がした
　
　
　

「その首輪の重ね付け、イカしとるにゃぁ〜」
　
　
　
　
『「「「うわっ！」」」』
　
　
　

生首…呪霊でもいたけど呪霊とは違う気持ち悪さがある
　
　
　

「おっと。身体を出すのを忘れとったわ」

『あんのかよ！』

デュース「君は？」

「俺はアルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカー。
猫のような、人のような魔力を持った摩訶不思議なヤツ」

　

　
　
アルチェー…なんだって？
横文字キライ。漢字スキ
日本語を喋ってくれ頼む

　


エース「アルチェ…なんだって？」

チェーニャ「皆、チェーニャって呼ぶかねぇ」


　

　
変な奴が次から次と
もう、意味わからん…
早く元の世界に戻って日本人の日本語聞きたい

　
　

エース「てか、俺は暴君に理不尽な目にあわされて機嫌が悪いんだよ。どっか行け」

チェーニャ「リドルが暴君……。
まあ、そう言えなくもないかもしれないけどにゃあ。
小っこい頃からアイツは真面目なヤツだもんで……フフフ」

デュース「何か知ってるのか？」

チェーニャ「知っとるといえば知っとるし、知らないといえば知らんにゃあ」

グリム「どっちなんだゾ」

　
　
　
　
コイツは一体何がしたいんだ

93話→←91話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す