魔法？いえいえ呪術です ≪２≫

87話 ページ42

〈ハーツラビュル寮 パーティー会場〉


　
その後、俺達はまた薔薇の色塗りに付き合わさた
薔薇の色塗りが終わるとダイヤモンド先輩はウキウキで
俺達をパーティー会場へ連れて行った
　
　
　
　

リドル「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。
完璧な“なんでもない日”だ……。

ちゃんとティーポットの中に眠りネズミは入ってるんだろうね？」

トレイ「勿論。もしもの時の鼻に塗るジャムも万全です」

リドル「よろしい」

　
　
赤、白、黒…トランプの色と模様で見立てられた豪華でお洒落なドレスコードをしている寮生
ローズハート先輩はその中でもとびきり豪華な服装だった

頭には寮長であることを意味する王冠
表の生地は黒、裏地は赤のマントのようなモノを羽織っている
　
まさに＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　


　
　
　
　
　
　

　

『“女王”って感じだな…』

グリム「ふわっ！なんだあの服！かっけーんだゾ！」

ケイト「ふふーん。かっこいいでしょ、ハーツラビュルの寮服！
流行も押えつつ、マジカメ映えもバッチリ…というわけでオレもお着替え」
　
　
　
ダイヤモンド先輩がマジカルペンを一振りすると
先輩の服装が制服から寮服に変わった

派手な人が派手な服を着るともっと派手になるんだな
当たり前か←
　
　
　
　

ケイト「パーティーの日は正装ってハートの女王の法律で決まってるからね。
今日はサービスでお兄さんがコーディネートしてあげるよ！」

　

再びマジカルペンを振ると
エースとデュースの服装が寮服に変わった
おお、馬子にも衣装
　
　
　
　
デュース「おお……！」

エース「おーっ！めっちゃイケてる！」

グリム「にゃっはー！かっけーんだゾ！」

　


「見ろA！オレ様イカしてるんだゾ！」と嬉しそうに
俺に見せるもんだから、微笑ましく思い
『似合ってる』と言うとエースが俺に近づいてきた

　
　
　

エース「なあなあ、Aはどう？俺の寮服姿！」

『似合ってるよ』

エース「へへっ、やっぱり？何でも俺は似合うからな〜」

デュース「僕はどうだ！A！」

『二人共似合ってる。かっこいいぜ』


　
　
俺がそう言いながら笑うと二人の顔が真っ赤になった
なんだなんだ。この期に及んで熱か？
　
　

　
　
＿＿＿＿＿

(熱でも出たか？)

(こっの無自覚…)

(本当に心臓に悪い…)

(俺が原因？)

((ハァ…))

(…ちょっとイラっときたから殴らせろ)

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