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中村「ちょっとここで座って見てて!」
ロビーの鏡張りの場所で嶺亜くんにお願いされた場所に座ると携帯から音楽を流してフォーメーションを取り始めた
ソロ曲の最終チェックか……
急に呼び出されたら何かと思ったけど本番まで後少しだから確認したいんだろうな…なんて思いながら真剣に見てた
この曲聴いたことある……
男性アイドルグループの曲
【One Love】
この曲を聴くとなんでか涙が出てきそうになる
多分それは嶺亜くんが作り出してる世界観が私の中にも入ってきているからなんだと思う
本当に凄い…
ダンスも、バンドも歌唱力も完璧
この人達に出会えて本当に良かったってすごい思えた
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中村「聞いてくれてありがと〜って、え!大丈夫!?」
曲が終わった事には大号泣でタオルが無いと顔が酷いことになってしまうぐらい涙が出てきた
「嶺亜くんの……曲聴くと泣いちゃう…」
中村「それは褒め言葉…でいいんだよね?」
静かに頷くと優しく抱きしめてくれた
中村「俺さ…この曲ある人に向けて歌うって決めてたんだ。まさか泣いてくれるほど感動してくれるとは思わなかったけどね…」
え、それって…って思い顔を上にあげようと思ったら力が少し入って上を向かせてくれなかった
中村「ごめん…俺は今相当顔赤いからこっち見ないで…」
「分かりました……」
中村「お願いがあるんだけどさ……このライブが無事に終わってAちゃんが俺の事少しでもかっこいいって思ってくれたらでいいんだけど……俺と付き合ってくれませんか?」
静かなロビー
まだ開演もしていなくて静かなはずなのに
お互いの心臓の音がとてもうるさい
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🩵 - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2023年5月5日 9時) (レス) id: 40b27524ea (このIDを非表示/違反報告)
☺️ - 続きの展開が楽しみです! (2023年2月9日 22時) (レス) @page8 id: f66bc663cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さぴ | 作成日時:2022年9月1日 19時