報復し終わったんで幹部に思う存分溺愛されたい件について 【短編集】

戦え！夢主ちゃん！！ ページ21

gr「そういえば、Aの戦う姿を見たことないな…」
zm「確かに！俺も気になるわ」
rb「興味はあるなあ…」
『えっ！？いきなり…？』

幹部11人(兄さん出張中でペ神さんは休憩中、トントンさんは書類整理)で会議とは名ばかりのグダグダ時間を過ごしていれば、いきなりのグルッぺンの発言に私は思わずお茶を吹き出した。

『い、いや〜でも、そんなに見る価値がある程では…』
gr「ふむ？…ほぉう、ますます興味が湧いた。今から適当な兵士2人を集めてくるからそいつらと戦ってみるといい。」
『うぇ〜…？』
そう、なんといいますか。
私の発言権がある頃には、もう兵士2人と戦うことになっていたのである。

連れてこられたのは訓練場のグラウンド。
相対するは、屈強そうな兵士2人。

sha「…グルッペン、これトントンにバレたらめちゃくちゃ怒られるんちゃう？」
os「や、やめといた方が…」
gr「…大丈夫だろう(フラグ)」
さあ！存分に闘うがいい！Aよ！という声が切り札に、兵士2人が殴りかかってくる。

1人の攻撃を受け流し、もう1人の攻撃をなんとか手で吸収しつつ受け止める。
やはり、現役兵士さんの拳はとても重い。

kn「はァ！？止めた…！？」
shp「あの図体のあの一撃は並大抵のモンちゃいますよ…」

さらに殴りかかってこようとする兵士1人のその前進力を利用して、こちらに引っ張り込む。
A「うおっ！？」
前に進もうとしている力が強い分、引かれると留まることが出来ない。
その力を利用して、私は少し空中へと飛ぶ。
そしてもう1人の兵士へと飛び蹴りを喰らわそうとしたその時だった。

『えっ…！？』
もう1人の兵士に足を掴まれてしまい、動けない。
あぁ負けた、そう思って目を瞑ったその時だった。

いきなり足への圧迫感が消える感覚、そして誰かに抱きとめられる感覚。

tn「ふぅ……グルさんがすまんな、A。
大丈夫か？」
『と、トントンさん。ごめんなさい。』
tn「ええんよええんよ、お前らも相手女の子やぞ手加減くらいせい」
A、B「「申し訳ございません！！」」
『ひぃ…』

トントンさんから感じられるのは怒りのオーラ。
矛先はもちろん。

tn「おうそしてグルさんそんなに戦いが見たいなら俺と戦おうやぁ。書類しとって身体鈍っとんねんおぅあくしろよ」
gr「ゆ…許してクレメンス…」

この後、粛清されたのは言うまでもない。

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