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「おお、本当か！それじゃあ頼むよ佐藤」
ポンポンっと私の肩を軽く叩き、満面の笑みを浮かべている部長。
「は、はい。精一杯頑張ります」
ここまできて引き下がるのはもう無理だ。
自分が引き受けた仕事だし、
こうなったらちゃんとやらないと駄目だよね。
頑張ろう。
そう決意した時
「部長、その仕事は僕に任せて頂けませんか」
少し後ろの方から聞こえてきたその声に目線を移すと営業があったからなのか、いつもよりもキッチリとスーツを着こなす松村の姿。
「ん？これを松村が？まあ...でも松村がそんなにしたいと言うなら任せるよ」
え、部長？
そんな簡単に変えても大丈夫なやつなの？
と思ったけど松村は誰もが認めるエリート。
私より松村に任せるのは納得だ。
「はい、ありがとうございます。」
でも...これは一体何？
もしかして私が無理して引き受けたこと分かってて助けに来たとか？
自分のデスクに戻り、
早速仕事に打ち込み始めていた斜め後ろの席に座る松村の背中をトントンと叩く。
「ん？」
目線はパソコンの画面の方に向けたままだが、
一応返事はしてくれた。
「松村、また助けて貰っちゃってごめん」
仕事の邪魔にならない程度に小さめに囁くと、
一瞬だけパソコンから目を逸らし私の方を見る。
「元々俺が興味あった仕事だから、
別に佐藤を助けたつもりじゃない」
相変わらず返ってくる言葉は冷たいけど、
これがきっと松村なりの優しさだと分かるから「うん、それでもありがとう」と素直にお礼を言う。
松村には毎回助けられてばっかりだね。
そんな事を思っていると、
森本くんが私のデスクまで来て「こんな感じで良いっすか？」 と作成したファイルを見せてきた。
「えっ！まってすごい。森本くんこんな短時間でよく出来たね」
「えっへん、聞いて驚かないでくださいよ？
僕....実は天才って言われてるんですよ」
「うん。天才だと思う」
おふざけ無しに彼は天才だと思ってしまった。
だって私には出来ない量をこの短時間でまとめちゃうんだもの。
「ちょっと！真剣に言うのはやめてくださいよ」
照れくさいのか笑って誤魔化してるけど、
森本くん、君は天才だよ。
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つくね(プロフ) - 榛名さん» コメントありがとうございます。段々と松村が行動していくので楽しみに待って頂けると光栄です！ (2021年10月31日 0時) (
レス) id: a9a3fb45a1 (このIDを非表示/違反報告)
榛名 - 松村との恋の行方も気になるけど全裸待機します！！！、 (2021年10月28日 23時) (レス) @page24 id: ec0e9967f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくね
| 作成日時：2021年10月14日 0時
