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「松村、大丈夫だった？」
私のせいで迷惑かけてしまった。
申し訳ないな、
そう思いながら松村の方に視線を向ける。
「お前さ、人の心配ばっかしてないで自分のこと心配しろよ」
「え....だって私は大丈夫だから」
「大丈夫じゃないだろうよ、手首赤くなってる」
松村の視線を辿るとさっき男性に掴まれていた方の手首が確かに赤くなっていることに気付く。
わりと力強めに掴まれていたからかな？
自分でもビックリするくらい手首が赤くなっていて、さっきの電車内で起こった状況が本当にあったことだと再確認させられる。
「あ...本当だ。でもこれくらい平気平気！
私ね、きっとバチが当たっちゃったんだよ」
「は？何言ってんの？」
意味が分からないみたいな顔で私を見る松村に対して出来るだけ心配かけないよう笑顔を見せた。
「だから大丈夫。
松村もわざわざ助けてくれてありがとね」
私、全然忘れられていなかった。
忘れたつもりでいたけど、
心の奥底ではやっぱり樹を忘れられていなかった。
今日の仕事だって全然手につかなかったし、
挙句の果てには松村に迷惑ばっかかけて。
全ての事の発端は樹の事を諦めきれずにいる私が悪かったんだ。
昨日で全部終わりにしたはずだったのに、
こんな未練がましい自分が嫌になる。
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つくね(プロフ) - 榛名さん» コメントありがとうございます。段々と松村が行動していくので楽しみに待って頂けると光栄です！ (2021年10月31日 0時) (
レス) id: a9a3fb45a1 (このIDを非表示/違反報告)
榛名 - 松村との恋の行方も気になるけど全裸待機します！！！、 (2021年10月28日 23時) (レス) @page24 id: ec0e9967f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくね
| 作成日時：2021年10月14日 0時
