08.家庭的な人 ページ8
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「わー、いい匂い」
着替え終わって下のリビングに行くと�眞呂気鵑�作ってくれたすき焼きが机の上に綺麗に置かれていた。
「Aちゃん、こっちこっち」
ポンポンっと
すでに定位置についている慎ちゃんが隣の椅子を叩いて私を見る。
ほぼ強制的に誘導され、慎ちゃんの隣に腰をかけて
並べられた料理を眺める。
すごい。
本当に美味しそうー
男の人が家庭的ってなんかいいよね。
「佐藤さん、すき焼きで平気？」
嫌じゃない？と私の顔色を伺いながらお箸を渡してくれる�眞呂気鵝�
「私、すき焼き大好きなんです。むしろこんな作っていただいてありがとうございますって感じで....」
「本当？なら良かった」
そう�眞呂気鵑�私の目をしっかり見つめてにこっと微笑むと飲み物持ってくるねって。
なんかいいなぁ、この雰囲気。
「あれあれー、ひょっとしてAちゃん�眞呂砲笋蕕譴舛磴辰拭�」
慎ちゃんの前に座っていたジェシーくんがニヤニヤしながら見つめてくる。
「な、そんなわけないじゃないですか」
なんて慌てて否定しちゃってるけど
実際にはちょっぴりいいなとは思ってしまっていた自分がいる。
「こら、ジェシー。くだらない事言ってないでこっちを少しは手伝えよ？」
本当はお前が当番の日なんだからなー、
そう言ってジェシーくんのシャツの首根っこを掴んで私の方を見るとごめんねって申し訳なさそうな顔。
�眞呂気鵑�謝ることじゃないし、
こっちも全然気にしてなんかないのに。
こういう所、
きっと優しい人なんだなぁ。
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作者名：つくね
| 作成日時：2021年5月26日 15時
