32.気遣い。 ページ32
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松村さんの話が終わった後、
私の方から「そろそろ帰りますか？」って訊いてみると、「俺はちょっと寄るとこあるから」と言われた。
だから私は1人で先に戻ることに。
家に帰ると�眞呂気鵑反気舛磴鵑�起きていて、
おはようって明るく2人同時に挨拶されたから
「おはようございます」と笑顔で返した。
「Aちゃん、櫻井さんから聞いたよ。おめでとう！」
リビングに入るとすぐさま私に駆け寄ってきた慎ちゃんが私の両手を握って嬉しそうにはにかむ。
「…慎ちゃん、ありがとう」
今日も安定に慎ちゃんは優しい。
櫻井さん、慎ちゃんの方に私を雇ったってことを伝えてくれたのかな。
慎ちゃんに連絡するって言ってたし。
「それよりあの日勝手に帰っちゃってごめんね！凄い大雨だったんでしょ？」
「あー、全然平気だよ。慎ちゃんは私に仕事先紹介してくれたし本当にそれだけですっごく感謝してるから」
と私が言うとそっかー、って安心したように呟く慎ちゃん。
「佐藤さんおめでとう、良かったね」
そんな私たちを遠目から暫く見ていた�眞呂気鵑盪簔�の会話に入り込んでくる。
「え、�眞呂気鵑眞里辰討燭鵑任垢�？」
「うん。慎太郎が紹介したって俺に話してきたから」
「あ、そうだったんですね」
でもホントにありがたいことだよね。
こんなに簡単に今のご時世でちゃんとした就職先がすぐ決まるなんて事がないんだから。
慎ちゃんが紹介してくれてなかったらこのまま途方に暮れていたよ、、
「そうだ…！外、寒かったでしょ？これよかったら使って」
「あっ...ありがとうございます。」
�眞呂気鵑�私に気にかけてくれたのか暖かそうなブランケットを渡してくれた。
やはり彼は気遣い屋さんだ。
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作者名：つくね
| 作成日時：2021年5月26日 15時
