大男6人とのシェアハウス (ページ27)

今日:39 hit、昨日:49 hit、合計:365,980 hit

27.土曜日ページ27

.

「松村さんは今日、仕事はないんですか？」

「土曜だから休みなんだよ」

おお、なるほど。
そっかそっか、今日は土曜日か。

曜日感覚っていうものが最近全然無くなってきている。
暫く仕事してなかったからしょうがないか。

私が話しかけて邪魔してしまったせいで本に集中出来なくなったのかいきなり松村さんが本をパタッと閉じて私を見た。

しかもなんか……悪い笑み？
企んでる時の顔だって何となくわかった。

「お前は無職だからいつでも暇なんだろ」

「な、もう違いますよ。慎ちゃんに紹介してもらったので無職ではありません！」

あれ、なんで松村さん私が無職だってことを知ってんだろう。

髙地さんとかから聞いたとか？

「おー良かったじゃん。そこの企業が雇ってくれて」

「それは嫌味ですかね」

「ふっ、どうだろーね」

あ、今…鼻で笑った。
ほんっとに松村さんってたまにムカつくよね。

でも松村さん、意外とこんな風に私と喋ってくれるんだな。

無口でクールなイメージしかなかったから。

まあ、こういう無駄な会話は出来ているけど昨日のことは何も聞けずにいるんだけどね。

というよりも聞いたらいけない話なのかなってこっちが変に気を使ってしまっている部分も心の何処かであったんだと思う。

松村さんもお酒呑んでて結構酔っぱらっていたっぽいし。

きっと覚えてないはずだよね。

.