12.揺れるピアス ページ12
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翌朝、
窓から差し込む太陽の光で目が覚めた。
昨日は洗い物が終わったあとに
�眞呂気鵑�洗面所、お風呂やトイレの場所などその他諸々、この家での必要最低限のルールとかを教えてくれた。
だから大体は理解出来たつもり。
あとやっぱり私が思っていた通りで
この家の住人は個々での自由を大事に生活していくスタイルらしい。
ただ、お客さんが来る時とか何かお祝い事などがある時は�眞呂気鵑侶搬咾忘鄒�して入っているルーレットを回してその日の掃除とか主に役割分担を決めているみたい。
でも結局はいつも高地さんがやる羽目になってるらしいけど。
それと他人のことは深く干渉しすぎないってことがSixTONES HOUSEでの1番のモットーなんだって。
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「んー」
大きく腕を広げ背伸びをする。
よし、歯を磨くか。
顔も洗いたいし取り敢えず洗面所に行こうっと。
着替えるのも面倒くさくてパジャマのまま。
眠い目をこすりながら
階段を降りていくと、
「ねーね、キミ噂の新入りの子？」
「.....え？」
「そうそう、俺と同い年なんでしょ？�眞呂�ら聞いた」
私が階段を下りてくるのを待っていたかのように
1つ下の段の壁にもたれ掛かりながら立っている男の人が斜め下から私を見上げてくる。
誰だろう？
見た目はTheチャラ男。
揺れるピアス、
明るい色をした髪の毛。
少しだけ目にかかった前髪。
その前髪の隙間から見える凛とした目に思わずドキッとしてしまう。
もしかしてお客さんかな...？
だってもう1人の入居者は女の子のはずだし。
そう不思議に思いながら彼を遠慮がちにチラッと見る。
「ごめんねー、昨日は挨拶できなくて」
「えっと、はい....？」
「俺、田中樹。
この家さー、男ばっかりでむさ苦しかったから女の子が来てくれて嬉しいよ」
そうニコっと白い歯歯を輝かせて笑う彼。
え、ナニナニ。
待って、どういうこと？
今、目の前にいるこの人を
私が女の子だと勘違いしていたってことか。
ん？
ってことは、この家で女の人は私だけ.....！？
何この漫画によくありそうな展開は...。
これって現実なの？
あれ夢見てる？
どうしよう。
考えれば考えるほど頭が混乱してきた。
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作者名：つくね
| 作成日時：2021年5月26日 15時
