とある軍の幹部事情！Story3

第120話　byアイラル ページ31

side アイラル
ノール…？なんで？今の人格は僕のハズ…

「ノール？なんでここにいるの？今の人格は僕のハズだよ？」
「…ううん、違うんだ。アイラルは人格の一つじゃない、一人の”人”だよ。」

え？僕はヒト？人格じゃなくて？
…じゃあ、今までのノールの声は？僕を導いてくれたあの声は？何なの？

「それはアイラルの幻聴。私は、ここにいるよ？」



…ノールは僕をいつも安心させる。今回もそうだ。
僕も、自分の姿を否定したかった。毎回ノールと比べられて、いやになってきてて、
それでもノールは僕の存在を評価してくれた。
だから、ここに僕がいるし、ノールもいる。僕らは”姉妹”なんだから。
途中でノールがいなくなって、それが信じられなくて、僕は幻想のノールを作った？

…なぁーんだ、それだけのことで、ノールを作り出してたの？
ていうか、ここで止まってる場合じゃないし、このインカム早く届けてあげないと不味くね？
「なぁノール？これって早く届けないと不味い？」
「…結構どころか絶対不味いんだけど！？
なんで早く言わないのさ！！」
あー、やばそー
「行く？」
「行くしかないじゃんそれ！！」
「じゃあいっくぞー！！」



ということでやって参りましたヘンメル国軍部基地！
次は地下に向かうのでダクト行っきまーす！
「うわ…アイラルよくここに行けるな…埃が…」
「後でどーにかすればいいでしょ！」
「その考えか…」

まずは一階のダクトから多分地下にいるだろうから、地下に行くところを探さないと…

あ、あった。ここから行けるっぽいね
「(ノール、あった。ここ)」
「(おｋ、行こう)」

地っ下地下ーウィールそーりょーはどっこにいるー♪
あ、ここらへんから牢屋かな？
総領は人質っぽいし、命に係わる感じの事はしないだろうね
やっぱ一番奥にいるか…めんどーい
「(アイラル？インカムもってる？)」
「(いや、流石に持ってるよ！？)」


あーっと？ここにいるねぇ…
さってと、渡してあげないと
でもなぁ…
姿見せたくないし…
もういいや、落とすか。
そーい


よーし、帰ろ
「(ノール？帰るよー？)」
「(やっとこの埃地獄から抜け出せる…)」


「ノール、アイラル、ただいま戻りました。」
やっぱ誰もいないところに言うのは何か寂しいな。
早く取り戻さないと…









『ジジッ…
こちらウィル、何者かにインカムを渡され、通話可能になりました。』

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