とある軍の幹部事情！Story3

第117話　byクロ ページ28

フローレンツィアの人間として、ヘンメルの招待宴に潜入しよう。

このラファエルの提案を理解した瞬間、ナガンレアと一緒に思わず叫んだ。

「この作戦は危ねぇだろ？もっと安全なやり方にしようぜ？な？…本音を言えば書類が何時も以上に増えるんで変えて欲しいです。」
「そ、そうだよ！危ないからラフ！違うのにしよう！そうしよう！」

耳を塞ぐラファエルは私達の意見を無視し、話を進めていく。拒否権は無いと、ちくしょう。
ラファエルお手製クーヘンを頬張りながら潜入した時の事を考えようと思ったのだがクーヘン、美味すぎな。これじゃあ、考えれねぇよ。

「クーヘン美味い！」
「ラフ、天才じゃん！」
「食べるか喋るかどっちかにして。でも、口に合って良かった、」

素直に、簡潔に感想を言いクーヘンを頬張る。

「それで会議どうするの？」
「会議よりもこのクーヘン優先したいんだが、」

そう真顔で答えると私だけクーヘンを取り上げられた。終わりだ。よし、ふて寝しよう。
ナガンレアがやけに静かだと思い、きっと真剣に聞いているんだろうと思ったがクーヘンを頬張り過ぎただけだった。

「バレないようにインカムで会議をやった方が良いと思う。その方が怪しまれないと思うし、」

そう提案するラファエルに向け首を振るナガンレア。

「インカムでやると相手に内容が筒抜けになるかもしれないから普通にやった方が良いと思う！」
「なら、普通に夜とかに食堂でやった方が良いだろうな。クーヘン返せ。」
「分かった。なら皆に知らせる」

インカムは駄目だと思ったのか1人1人に言いに行こうとしたラファエルを止め紙とペンを借りる。

『いっせいに集まると怪しまれる可能性があるのなら紙に書いて置けば良い。どうせ皆、食堂に来るんだ、必ず見るだろう。』

と、書くとナガンレアとラファエルは私が書いた紙に何やら訂正をしていく。

「書き順おかしい、見にくい。」
「隊長、此処間違ってる」
「良いだろーが、細かいな！」

あんまりちゃんと習ってないんだよ！許せ！等思いながら返して貰えたクーヘンを食べる事に集中する事にした。

□□□
チスチス、最近はよくガラル地方に現れる紫龍です。隊長、字が汚いという事は書類とかボロくそなんだろうなぁ…
インカムが駄目なら集まれば良いと思ったんだけど集まったら集まったで怪しまれそうなんで紙に書いて行くと言う方法に変えました(勝手に)。次数がやばいのであとは向こうに書くわ((

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