第116話 by16歳's Tea ページ27
「うぃー、来たぜ」
「いらっしゃい。適当に座って」
「隊長おひさ!」
「おう、ちゃんと顔合わせるのはこの前の会議ぶりだな」
ラファエルの部屋。
医療班でもある彼女の部屋は診療室迄とは行かずとも6床のベッドや待合用のテーブルソファが置いてあり__主にナガンが占領しているが__他幹部の部屋よりも広い間取りとなっている為、数人が集まるには持って来いの部屋である。
「やっぱラファエルの部屋広いよな、羨ましい」
「んね、いーなー!」
「ナガンはいつも入り浸ってるでしょ...」
ことん、と控えめに音を立てて呆れた顔でテーブルに紅茶とクーヘンを置くラファエル。
「わ、クーヘン!」
「レオンさんに作り方教えてもらった。口に合うかは...分からないけど」
「ラファエルが作ったのか...やべえな」
クロが云々言っている間にナガンは自らの紅茶に砂糖とミルクを入れる。マドラーが見込みに当たる軽やかな音に乗せたナガンの視線の先は。
「え、隊長めっちゃ砂糖入れるじゃん」
「あ?うるせえ」
「...自費なのに」
「甘いの好きなんだよ」
スプーン山盛りの白砂糖を紅茶に落とすこと6杯。縁ぎりぎりまで嵩が増した紅茶のカップをそうっと口元に持っていくクロを横目に、ラファエルは先の『お手紙』を持ち出し、一筆箋を取り出してテーブルに滑らせた。
「読めねえな」
「ドイツ語」
「ってことは、レオンさんからのお手紙?」
「そう」
「なんて書いてあるんだよ」
「『友人からの"おまけ"だ』って」
「友人...フローレンツィア?」
「え、うそ...まさか」
「そのまさか」
_______ヘンメル国建国50周年記念祭、友好国招待宴招待状。
「ウィルの命を握る国」
「...フローレンツィア...半端ねえな...」
「すごすぎるんだけど...」
「レオンさんからの指示が全くもって無い。私達の判断でこれを利用する。だから、」
「だから?」
「...なんだよ」
フローレンツィアの人間として、ヘンメルの招待宴に潜入しよう。
叫び声が響き渡る、3秒前。
_____
Noel*26です
近接16歳組好きなんだ...
2020.6.25
8人がお気に入り
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時空のラテ(プロフ) - 皆様お久しぶりです。ようやく更新です。 (6月10日 14時) (レス) @page46 id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@低浮上 - 梅雨瑠さん» こちらも…!ありがとうございます! (2020年10月18日 20時) (レス) id: 91c6fa7187 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨瑠 - 更新頑張ってくださいね!←読者 (2020年10月18日 9時) (レス) id: a2731c2f1a (このIDを非表示/違反報告)
らなこな@新しく始めました!(プロフ) - 臨海凛師さん» ふぁ!?読者様からのコメント...!読んでくれてありがとうございます! (2020年10月18日 8時) (レス) id: 6e36cc4795 (このIDを非表示/違反報告)
臨海凛師(プロフ) - 更新頑張ってください(読者) (2020年10月18日 6時) (レス) id: ad2c0a2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サンレーム国幹部一同 x他3人 | 作者ホームページ:無い。
作成日時:2020年1月10日 22時