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第112話 byクロ ページ23

二日くらいは大人しくしていた。
何人か病室来たよ…数時間置きに「動く、だめ!」と注意しにくるベン、それと夜中に酔っ払った副管理局長(※五徹目)、なにやら飲まないとやってられないらしい。
あとは、作戦を練ったから見て欲しいとやってきた兵士が数人。

暇だ、逃げよう
適当な服を着て帽子を深く被り眼鏡を掛け、マスクを着けてから、窓の縁に足を掛け外に出る。

そのまま走り街の路地に出てからオーストウィク帝国に電話を掛ける。
「あー、おっさん?胃の穴はどう?広がった?」
『僕まだ24なんだけどね、穴は順調に広がってるよ。』
溜め息混じりで電話に出たのは帝国の頭取様。
呼び方でいちいち言い合っていたら日が暮れる為、スルーして本題に入る。
「招待状は?」
『届いたよ。招待される国、全てに』
「行くなら護衛多めにしなよ、」
『あぁ…商品って、それのことか。』
「何?ショッピングするつもりしてんの?ならあそこのワインとナイフ欲しい。」
笑いながら路地から出て遠めのケーキ屋に向かう。
『招待状に色々と書いてあったんだ、良い品があるってね、興味無いでしょ?』
「どうせその商品無くなるしなぁ、残念」
『そうなの?楽しみだったのに…』
少しからかいながら歩き、目当ての店に入り
ガラスケースに入れてあるケーキを眺めながら話す
「……なぁ、おっさんは大切な物を捨てる時どーしてる?」
『バッサリと捨てるよ?…何?もしかして気に入ったの?』
「…違うに決まってるでしょーが、ナイフだよ、切るから。」
相手の承諾も聞かずに切り店員に注文を入れる。
もちろん店員には私が誰かバレていた。
「あの総統様は…大丈夫なのですか?」
恐る恐る聞かれた為、思わず笑いそうになったがなんとかこらえ、少しマスクを外し笑顔で答えておく
「どうせ笑いながら帰ってくると思うぞ、まぁ、帰ってきたらその総統様とやらを引きずって来るよ」
と、笑顔で荷物を受け取り店を後にする。
すると来た道を戻ろうとしていると聞き覚えのある声に呼ばれた。
「安静にしとかないと駄目ってあれほど言ったのに、」
「動く、駄目!」
後ろに居たのは何やら薬が入っている袋を手にしたベン(?)とラファエルだった。
私が持っていた荷物は取り上げられ逃げないようにとベンに担がれた

「…えーと、ベンだっけ?プリンあげるから降ろして?」
「プリン!?」
「…ちゃんとベンのぶんのプリン買ってあるみたい。降ろしちゃ駄目だよ」
「…あー、全員分買ったの忘れてた」

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時空のラテ(プロフ) - 皆様お久しぶりです。ようやく更新です。 (6月10日 14時) (レス) @page46 id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@低浮上 - 梅雨瑠さん» こちらも…!ありがとうございます! (2020年10月18日 20時) (レス) id: 91c6fa7187 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨瑠 - 更新頑張ってくださいね!←読者 (2020年10月18日 9時) (レス) id: a2731c2f1a (このIDを非表示/違反報告)
らなこな@新しく始めました!(プロフ) - 臨海凛師さん» ふぁ!?読者様からのコメント...!読んでくれてありがとうございます! (2020年10月18日 8時) (レス) id: 6e36cc4795 (このIDを非表示/違反報告)
臨海凛師(プロフ) - 更新頑張ってください(読者) (2020年10月18日 6時) (レス) id: ad2c0a2c17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンレーム国幹部一同 x他3人 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年1月10日 22時

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