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第110話 byラファエル ページ21

シーナとルーシュによって医務室に連れてこられたクロを見て僅かにため息をつくラファエルを、ベンは面白そうに見る。

「ラフ、ため息、なんで?」
「...この人はいつも自分の傷を隠すから怪我してるところを見たらすぐに医務室につれてきてね」
「ん!」
「おいラファエル、私はいつも怪我してるわけじゃないし藪医者に処方されてる薬だってちゃんと飲んでる、サンレームの幹部としてある程度の屈強さは持ってるつもりだが」
「現に今お腹痛いでしょ」
「う...いやでもな、仮にも私はラファエルたちの上司であって」
「同い年でしょ」
「う、」

ラファエルの一声で引き下がったクロ。
不思議そうに見つめるベン。
棚からアンプルを取り出すラファエル。

「ん、ラフ」
「ん?」
「この人、この薬、だめ」
「...なんで?」
「強い薬、処方、死ぬ」
「え」
「は...?」

ベンがラファエルに耳打ちする。ベンのほうが身長が少々小さいが為に膝をついたラファエルは少し擽ったそうに聞いていたが、ベンの一言に驚く。

「...そっか...ありがとう、ベン」
「ん!」

嬉しそうに、満足げに笑うベンを見てクロは一言。

「ってかお前誰だよ!!」

ビシィッ、と効果音が付きそうな勢いでベンに向かって指を指すクロ。目を丸くしてクロ見つめるベン。
そうだ、まだ説明してなかったなあと呑気に考えるラファエルが口を開く。

「今、レオンさんがルヴァナと一緒にフローレンツィアに行ってる。私一人で医療センターを回す自信がないから...だから、手伝いに来てもらった。ベンジャミン・スミス薬剤師」
「ラファエルとはどういう関係なんだよ」

突如として、ベンがラファエルの肩を組んだ。にっこり笑って、何の屈託もない笑顔で、楽しそうに口を開く。

「おれとラフ、仲間、兄妹!」
「いやどっちだよ」
「レオンさんの兄妹弟子」
「兄妹って言うより姉弟に見えるけどな」
「...よく言われる」

改めて、姉弟感が増した2人である。

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時空のラテ(プロフ) - 皆様お久しぶりです。ようやく更新です。 (6月10日 14時) (レス) @page46 id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@低浮上 - 梅雨瑠さん» こちらも…!ありがとうございます! (2020年10月18日 20時) (レス) id: 91c6fa7187 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨瑠 - 更新頑張ってくださいね!←読者 (2020年10月18日 9時) (レス) id: a2731c2f1a (このIDを非表示/違反報告)
らなこな@新しく始めました!(プロフ) - 臨海凛師さん» ふぁ!?読者様からのコメント...!読んでくれてありがとうございます! (2020年10月18日 8時) (レス) id: 6e36cc4795 (このIDを非表示/違反報告)
臨海凛師(プロフ) - 更新頑張ってください(読者) (2020年10月18日 6時) (レス) id: ad2c0a2c17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンレーム国幹部一同 x他3人 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年1月10日 22時

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