【続編！】 とある軍の幹部事情！

第54話　byウィル ページ10

「ウィル！ハロウィンパーティーがしたい！」

珍しくこちらを真剣な眼差しで見ていて何を言うと思えばクロは僕の想像の斜め上の言葉を発した。

「ハロウィンパーティー？まぁ、楽しそうだから良いけどさぁ...もう少しクロと僕の置かれてる状況を見てから言ってよ...」

そう。ウィルとクロは先日の戦争の書類が山のように残っているのだ。僕の周りには書類タワーが所狭しと並んでいる。横には監視役のキムとシーナが置かれている。下手するとグーパンチが飛んでくるからおっかない。

「でも、楽しそうだし。書類が終わればやれば良いんじゃないかな？」

キムは珍しくうんうんと首を縦に振った。シーナも良いんじゃない？と楽しそうに言っている。

「良いの！やったぁ！」

クロと僕で喜んでいると

「まずは、この書類タワーを何とかしてよ。」

キムがこっちを見て説教してくる。少し先程より軽くなった手を動かして書類タワーをドンドン溶かしていく。どうしようかなぁみんなに伝えないとなぁと楽しい事を想像して口が少し緩む。

ああ、早くこの書類タワー無くならないかなぁ

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