第48話 byアルベルト ページ4
酷い目にあった。本当に酷い目にあった。
誰だあんな食べ物開発したのは。お陰でこっちは味覚が麻痺するかと思ったぞ……
「おはよう、アル君。私を前に寝たフリとはいい度胸だね？」
口直しとして渡された水を飲み干しつつ、黒い笑顔のお医者様からの質問に答える。
「いや、申し訳ございませんでした。可愛い息子が『イタズラ心』なんてものを芽生えさせたものですから……」
後で写真を焼き増しして貰わねば。自分の情けない姿はちょっと思うところあるが、レイブンもレイブンで思うところあるに違いない。
そして当の息子の様子はというと、
「すまなかったね、レイブン……レイブン？」
「………」
絶賛反抗期だった。
なんだよ、戦争の前はイヤイヤ期だったくせに。成長が早いにも程がある。男子三日目会わざれば刮目して見よ、だったか？見るにしても目すら合わせてくれないのだが。
「レイブン、ほら、お父さんだよー」
「………」
これ辛いな。心に残る痛さだ。
これでは埒が明かないと、レオンハルト卿許可をとり、一旦研究室へと入る。二人で落ち着ける場所で話した方がいい予感がするのだ。
「レイブン、本当にすまなかった。許してくれよ、な？」
「……いくら」
お、やっと話してくれたか。もうこの際どんな罵詈雑言でもいいから話してくれと思っていたのだ。さぁ、来たまえ、全て受け止めよう！
「いくら謝ろうと、父上の目は帰っては来ません」
いい子か？お前まさかいい子か？
イタズラなんてするからどんな悪ガキになったかと思えば、まさかいい子なのか？
嗚呼、これが親という生き物の特権と言うやつか。素晴らしい。なんて素晴らしい。
「大丈夫さ、レイブン。言っただろう、面白いことを思いついている」
信用ならんとばかりに睨みつけてくるレイブン。負けじと見つめ返すと、呆れ果てたようなため息をつかれた。
「もう、好きにして下さい」
言ったな？
躊躇いなくスイッチを押す。その瞬間レイブンが崩れ落ちる。
さぁ、発明の時間だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Noel*26(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/a1de7a53d2/ 作りました（ ＾ω＾）初めてだったから不備があったら許してください。注射一回だけ免除にするんで。（） (2020年1月10日 22時) (
レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
らなこな(プロフ) - Noel*26さん» いいよ〜 (2020年1月10日 21時) (レス) id: f463428b23 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - 続々編作っていいすか...story3がいいなあ (2020年1月10日 21時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新しました。((良い子の皆様はインフルエンザに気を付けて下さいね〜、マジで辛いw (2020年1月9日 22時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新しまーす。 (2020年1月7日 23時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サンレーム国幹部一同 x他5人 | 作者ホームページ：無い。
作成日時：2019年10月14日 15時
