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第66話 byレオンハルト ページ25

一方その頃、医務室



「あ、先生」
「ああ、ちょうどよかった。先ほど聞いたと思うんだがね――」
手近にいた軍医に、今日が当番の軍医たちを集めるように指示する。

「それにしても先生の仮装珍しいっすね。ちなみに、テーマは?」
院内連絡用の端末を操作しながら、ふと彼が聞いてくる。
「どこぞの民族衣装を組み合わせただけなんだがね……魔法使いか何かじゃないかね?」
「あ、つまり先生は『魔法使い』ということですね分かりまs――あべしっ」
にやにやと笑う彼が、某世紀末のような断末魔を上げて吹っ飛んでいったが、ワタシは何もしていない。いいね?

「そこで寝ている暇があったら仕事を始めたまえ。ワタシは着替えてくる」
「え、理不尽!鬼っすか?先生鬼なんすか!?」
涙声の彼を放置して部屋に戻り、いつもの仕事着に着替える。


着替えを済ませ戻ってくると、ちょうど軍医たちが作業に入り始めていた。
……余計な一言に目を瞑れば、あいつも優秀なんだがね。

いつ皆が帰ってきてもいいように治療の準備を整えていく。



そして、カルテを取りに医療事務室に戻ったちょうどその時、ワタシの携帯が鳴った。

今晩は、アイゼンバルト医師(Guten abend, Doktor Eisenbart.)

「……君か。久しぶりだね」
つながるや否や、馴染んだ声がフランス訛りのドイツ語で、懐かしい渾名を呼ぶ。
学生時代の友人だ。今は確か、アドゥラーのフローレンツィア大使館で医者をやっているのだったか。

「できるだけ手短に頼むよ」
残念ながら、今日は暇ではない。うわぁ塩対応、と嘆いてみせる彼に続きを促す。
『えーっと、うちの上司に、サンレーム側に伝えてって言われたんだけどさ。あ、情報料はいらないからね』
「それはどうも」

『とりあえず、今回は〇△国が黒。そっちの諜報部優秀だからもう気付いてるだろうけど』
「あぁ、前から怪しいとは言っていたね」
その話は、シーナ君たちが以前から捉えていた。
とはいえ、確定する前に総統自ら突っ込んでいったのには閉口したが。


『そ。ま、〇△自体は小物だからね。そんなに手こずらないと思うよ。そんで、多分ここから極秘だから知らないはずだけど――』




『――サンレーム近郊の新興5カ国が、対サンレームの軍事協定を結んだ。2カ月前だ』



サンレーム国初めての長期戦が、目の前まで迫っていた。




―――・――――・――――・―――
フローレンツィアは軍は弱いけど情報大国な小国というイメージです(架空)

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Noel*26(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/a1de7a53d2/ 作りました( ^ω^)初めてだったから不備があったら許してください。注射一回だけ免除にするんで。() (2020年1月10日 22時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
らなこな(プロフ) - Noel*26さん» いいよ〜 (2020年1月10日 21時) (レス) id: f463428b23 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - 続々編作っていいすか...story3がいいなあ (2020年1月10日 21時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新しました。((良い子の皆様はインフルエンザに気を付けて下さいね〜、マジで辛いw (2020年1月9日 22時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - 更新しまーす。 (2020年1月7日 23時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンレーム国幹部一同 x他5人 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2019年10月14日 15時

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