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じゃあ俺あっちでやるから2人そこのコンロよろしくね〜と手をひらひらと振りながら去っていく涼くんを慌てて追いかけようとする。
「ちょ、涼くん待って、」
しかし、
「…っ!?」
私が足を踏み出すより先に私の腕を掴んだ手。
「A。」
「瑞稀くん…。」
久しぶりに交わした言葉と目線。
「A、一緒にやろうよ。」
「…いいの?」
うん、と頷いて俺Aと一緒に焼きたい、と真っ直ぐに私の目を見て言った瑞稀くんについ目頭が熱くなる。
「じゃあ、肉持ってくるね。」
「うん、」
肉を持ってくることを口実に慌ててテントに逃げ込んでしゃがみ込むと堪えきれなかった涙が少し零れた。
もしかしたら嫌われてたわけじゃなかったのかもしれない。
「…よかった〜。」
涙を拭いて立ち上がり、肉の入っている箱を持ってテントを出る。
「よし、頑張ろ。」
まだあのペアワークの日の冷たい目を忘れた訳では無いし、あの目をもう一度向けられたら、と思うと怖くなる。
でも、もう逃げない。
こうやって関われるだけでも幸せだと思えるし、もう後悔はしたくないから。
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みぃ(プロフ) - mizuta____0さん» ありがとうございます!まだ準備中なのでもう少し待ってください! (2019年12月15日 6時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
mizuta____0(プロフ) - とてもリアルでとてもドキドキしました!!りょうおもい3のパスワードはなんでしょうか?? (2019年12月14日 23時) (レス) id: 2a2b2a057e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます!玲さんの作品私も読んでます!!一気読みお疲れ様でした...笑 (2019年12月10日 22時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 一気読みしました!すごくリアルでドキドキしちゃいました(^^)次の更新も楽しみにしてます! (2019年12月10日 20時) (レス) id: 8697ce2740 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 月音さん» ありがとうございます!今までもらったコメントで1番嬉しいかもしれないです笑 どんどんHiHi沼にハマっちゃってください笑 (2019年12月10日 16時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年11月25日 20時